BASEBALL GATE

プロ野球

111球の力投でハーラートップの14勝目!埼玉西武・多和田が今季2度目の完封!

完封で14勝目を挙げ、森捕手(左)とタッチする西武・多和田=ほっともっと神戸【写真提供:共同通信社】


 埼玉西武の多和田真三郎が、11日のオリックス戦に先発し、9回7安打無失点でリーグ単独トップの14勝目を挙げた。

 前回登板で、約1ヵ月ぶりの勝ち星を挙げた多和田。ここ4試合は序盤で点を失うケースが目立ったため、立ち上がりの状態が心配される中での登板となった。1回裏、先頭の宗佑磨に初球のストレートをきれいに弾き返され、いきなりヒットを許してしまう。しかし、この日は安定した投球をみせ、後続をしっかりと打ち取って見せた。その後は、キレのあるスライダーを効果的に盛り込む投球で、オリックス打線に的を絞らせず、スコアボードに0を並べていった。

 好投でリズムを作った右腕に打線も応え、3回に秋山翔吾の第19号先制2ランでリードを奪うと、その後も効率よく得点を挙げ、6回までに7点リード。大量点に守られた多和田は、尻上がりに調子を上げ5回から8回まではノーヒットピッチング。100球を超えた9回は、2安打を浴び得点圏にランナーを進めるが最後の力を振り絞り、今季2度目の完封勝利を手にした。

 ヒーローインタビューで多和田は「最初のほうからスライダーが決まったので、とても楽に投げることができました」と、投球内容を振り返った。8月25日に長男が誕生し、父親になってからは2連勝となった多和田。リーグ優勝はもちろん、自身初のタイトルへ向けラストスパートをかけはじめた右腕の今後のピッチングにも期待は高まる。