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プロ野球

奪三振率が今季最も低かった投手は誰?


 今季規定投球回に到達した投手で奪三振率が最も高かったのは、セ・リーグが9.37の藤浪晋太郎(阪神)、パ・リーグが3年連続最多奪三振のタイトルを獲得した則本昂大(楽天)の9.97だった。奪三振率が高かった投手がいる一方で、低かった投手もいる。ここでは奪三振率が低かった投手に注目していきたい。

 今季規定投球回に到達した投手はセ・パあわせて26人。この26人の中で、奪三振率が最も低かったのは野村祐輔(広島)の5.36だった。野村は今季、152回2/3を投げて奪った三振の数は91。今季の登板で2ケタ奪三振を記録した試合は1度もなく、最も多かったのが9月16日の中日戦の7奪三振。最少は4月19日のDeNA戦、5月4日の巨人戦の1奪三振だった。

野村祐輔
奪三振率:5.36
投球回数:152回2/3
対戦打者:633
奪三振数:91

 2位はスタンリッジ(ロッテ)の5.50だった。テンポの良い投球で打たせて取る投球が持ち味のスタンリッジは、4度1奪三振で終えた試合がある。(1回で緊急降板した7月18日の西武戦を除く)特に4月10日の西武戦では7回を投げて、1奪三振だった。

スタンリッジ
奪三振率:5.50
投球回数:162回
対戦打者:686
奪三振数:99

 3位は涌井秀章(ロッテ)の5.63。ロッテからは2位のスタンリッジに続いてランクイン。今季の涌井は188回2/3を投げて、118奪三振。今季2ケタ奪三振を記録した登板は1度もない。9月4日の西武戦では敗戦投手になったが、6回を投げて奪三振数が0だった。

涌井秀章
奪三振率:5.63
投球回数:188回2/3
対戦打者:793
奪三振数:118

 上位3人の中にロッテ勢が2人ランクインしたが、今季最優秀防御率のタイトルを獲得した石川歩も奪三振率5.77を記録。広島勢も黒田博樹が奪三振率5.82と、広島、ロッテの先発陣は打たせて取る投手が多い結果となった。