オリックス―西武２２ 　９回オリックス無死二、三塁、中島が左越えに逆転サヨナラ３ランを放つ＝京セラドーム【写真提供：共同通信社】ƒ€

　オリックスが中島宏之の劇的アーチで首位・埼玉西武に逆転サヨナラ勝ちを収めた。

　試合前半は完全に埼玉西武ペース。2回の先制点も束の間、3回に5点、4回に3点を奪われて1対8と一方的な展開となった。だが、5回裏にロメロの2ランで反撃の狼煙を上げると、7回に再びロメロの一発。さらに8回にはT－岡田の2ランで1点差とした。そして迎えた9回裏、相手6番手・ヒースに対してロメロ、吉田正尚の連打で無死2、3塁とすると、ここで打席に入った中島が、初球の内角低めの149キロストレートを一閃。劇的な逆転サヨナラ3ランを豪快にレフトスタンドへ叩き込んだ。

　「チャンスだったので、自分で決めてやろうと思っていました。サヨナラホームラン？初めてです。ファンの皆さんが打たせてくれました」とお立ち台で興奮ぎみに語った中島。10年ぶりの優勝を見据える古巣を相手にした強烈な一発をお見舞いした。ベンチ内で驚いた表情を見せていた福良淳一監督も「ナカジが本当によく打ってくれましたね」とベテランの一発による勝利を素直に喜んだ。自力でのクライマックスシリーズ進出への道を断たれた直後の試合での大逆転劇。奇跡的な勝利がミラクルへの序章になるのか、明日以降の戦いぶり注目したい。