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プロ野球

読売巨人の4番・岡本が3安打4打点の大暴れ!「なんとか食らい付いた結果」

中日―巨人21  9回、走者一掃の勝ち越し二塁打を放ち、塁上でガッツポーズする巨人・岡本=ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】


 読売巨人の岡本和真が31日の中日戦で3安打4打点の活躍でチームの勝利に貢献した。

 中日先発の笠原の5回まで2安打に抑えられ、0対1で迎えた6回、無死1、2塁のチャンスでレフトへ同点タイムリーを放った。「チャンスだったので、なんとかランナーを返そうと思って打席に入った」という岡本は「山本さんが還ってくれてよかった」と、2塁から生還した2歳年上の先輩に感謝した。

 さらに好投していたメルセデスが8回に打たれて同点に追いつかれた直後の9回には、2死満塁からセンターの頭を超える走者一掃のタイムリー2塁打で試合の行方を決めた。2死走者なしから坂本が振り逃げで出塁し、阿部が四球、マギーのヒットで迎えたチャンスで打席に入った岡本は、2球目にはあわやグランドスラムかという特大ファールを放った。2ストライクに追い込まれ、「しまったと思った」岡本だが、4球目の低めの変化球を見事にとらえた。「崩されてはいたが、芯でとらえていたので越えると思った」という打球はセンターの大島の頭上を越えた。「2アウトからつないで回ってきたので、なんとか食らい付いた結果。抜けてくれてよかった」という決勝打で、チームは連敗を4で止めた。

 今季は阿部を押しのけてファーストのレギュラーとして起用され、6月からは4番を任されている。打撃不振の時期もあったが、7月には31打席ノーヒットなど、不振の時期も高橋監督は4番を外すことなく、ここまで打率.310、26本塁打とチームの主軸としてふさわしい成績を残している。いまだ借金生活と低迷が続くチームは、リーグ優勝が絶望的な状況となっているが、松井秀喜以来となる高卒生え抜きの4番打者として、4年目の長距離砲が本格化を迎えたシーズンとなっている。