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広島東洋・フランスアが月間最多登板球団記録更新&来日初セーブ!

巨人―広島21  来日初セーブを挙げ、捕手会沢とタッチを交わす広島・フランスア=東京ドーム【写真提供:共同通信社】ƒ€


広島東洋のフランスアが29日の読売巨人戦で来日初セーブをマーク。今季途中に支配下登録された助っ人左腕は、この試合で8月の登板が17試合となり、球団の月間最多登板記録を更新した。

 延長戦に入り、1点を勝ち越した10回裏、9回を無失点に抑えた抑えの中崎に代わってマウンドに上がった。先頭打者の陽にストレートの四球を与え、犠打で1死2塁となり、坂本を申告敬遠で1、2塁となったが、重信と代打の大城を抑え、今季33試合目の登板で初セーブを挙げた。

 「バッターを抑えるためにマウンドに上がっている。今日は自分の仕事ができた」と喜んだフランスアは、5月に支配下契約を勝ち取り、当初は先発でスタートしたが、7月に入ってブルペンの一員として固定され、一時は崩壊状態にあったリリーフ陣を支えている。8月の残り2試合に登板すれば、西鉄ライオンズの大エースだった稲尾和久らが持つ日本記録の18試合を更新することになるが、お立ち台でフランスアは「マダガンバリマス」と日本語で答えた後、「(記録更新には)前向きな気持ち。今月あと2試合、登板できます」と新記録に意欲を見せた。

 カープのドミニカアカデミー出身で、自身よりも後に練習生となったバティスタとメヒアが立て続けに支配下登録され、「野球をやめることも考えた」という左腕は、150キロ超のストレートを武器に、リリーフの救世主的な存在となった。「今日はマジックを減らすことができて嬉しい。いつも応援してくれるお客さんに感謝したい」と笑顔を見せた陽気で生真面目なドミニカンの活躍で、優勝へのマジックは20となった。