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大瀬良が8回途中1失点で13勝目!広島東洋がマジック再点灯!

DeNA―広島17  13勝目を挙げ、中崎からウイニングボールを受け取る広島・大瀬良(左端)=横浜【写真提供:共同通信社】


 広島東洋の大瀬良大地がリーグトップの13勝目をマークし、チームにマジック再点灯をもたらした。
 13勝目は2位のガルシア、メッセンジャーに2勝差、防御率2.31は同日に完封勝利を挙げた2位の菅野の2.63を大きく引き離し、投手二冠も視野に入っている。前夜は嫌な逆転負けを喫し、昨年8月の横浜での3試合連続負けを思い起こされる流れを止める快投だったが、大瀬良に笑顔はなかった。

 「イソ(磯村)に助けられながら、一人ひとり、なんとか抑える事だけを考えて投げた」と、8回途中1失点の投球を振り返った大瀬良だが、降板した8回の投球に納得がいかない様子だった。代打・楠本、大和に連打され、無死1、3塁のピンチを招いて降板。交代の際、悔しさを隠さなかった大瀬良は「前回もああいう形で降板して、同じような形になってすごく悔しかった」と、この日と同様に8回途中降板で勝ち星を逃した前回登板を反省した。

 自らの背番号にあと1勝と迫り、それ以上の勝ち星も期待されるが「(勝ち数は)特に設定はしていない。ひとつひとつ、やっていければいいと思っているし、なんとかチームが勝てるように、また次も頑張っていけたらいいと思っている」と、具体的な目標は口にしなかった。

 リーグ連覇を果たした過去2年の広島東洋には、野村(16勝)、薮田(15勝)と、それぞれ大ブレイクを果たした投手がいた。今年は大瀬良がその役割を果たすことになりそうだが、「ファンの皆さんと一緒に戦って減らしていきたい」という新エースの勝ち星が増えるたびに、再点灯したマジック30が着実に減っていくことになる。