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肉体面&精神面で進化の途上 ヤンキースドラ2指名から4季、加藤豪将の今


2013年のドラフトでヤンキースから2巡目で指名された加藤豪将内野手が入団4年目のシーズンを終えた。

■メジャーの舞台へ、飽くなき挑戦続く22歳

 2013年のドラフトでヤンキースから2巡目で指名された加藤豪将内野手が入団4年目のシーズンを終えた。

 今年10月8日に22歳を迎えた期待の若手は今季1Aチャールストンで65試合に出場し、打率.229、1本塁打、25打点。成績自体はここ数年から大きく向上させることはできなかった。1年目はルーキーリーグで50試合に出場し、打率.310、6本塁打、25打点と活躍したが、2年目は1Aチャールストンで121試合出場、打率.222、3本塁打、37打点と苦戦。昨年も1Aチャールストンの39試合で打率.161と思うような結果を出せずに、シーズン後半はルーキーリーグでもプレーした。

 今季も1Aチャールストンで終えることになり、来季も同様の場所でスタートを切ることが現地で伝えられているが、数字上では見えてこない部分で本人は成長を感じ取っているようだ。

 米マイナーリーグを中心に報じている米野球専門サイト「ピンストライプト・プロスペクツ」は2016年シーズンが終わったタイミングで、加藤に関する特集記事を掲載。「ゴウスケ・カトウはいまだ精神的、身体的に成長し続けている」と題して、22歳のここまでと今後についてレポートする中で、その試行錯誤する様を好意的に報じている。

■加藤は「成長するために何をするべきかを理解している」

 加藤は今季1戦目となった5月23日の試合でいきなり本塁打を放つなど5打数3安打1打点と好スタートを切りながら、シーズンが進むにつれて成績を落としていった。一方で新たな挑戦にも踏み出しており、記事によると、本来二塁が専門の22歳は入団後初めて三塁の守備を経験。加藤自身も「サードに転がってくるバントを処理するのがどれほど大変か知りませんでした。ポジションについて知れば知るほど、成功に近づくんです」と前向きなコメントを残しているという。

 この4年間の歩みを振り返る記事の中では「カトウはまだ若い。彼は2017年シーズンを22歳で迎える。打者としての成績は素晴らしいものではないが、成長するために何をするべきかを理解している。精神的そして肉体的にさらに強くなるよう、彼は取り組んでいる」と期待を寄せる記述もあり、本人も「2017年、僕はよりいい人、いい選手になりたいと思っています。素晴らしい年になることを毎年、願っています。ジムで徹底的に鍛えるつもりです。オフシーズンでも。きっと報われるはずです」と力強く語っている。

 日本プロ野球では大谷翔平(日本ハム)や藤浪晋太郎(阪神)、今季ブレークした鈴木誠也(広島)と同世代。今季開幕前のキャンプでは「すごく気になります。大谷選手のバッティングとかも、いつも動画で見ているので、目に焼き付けて、そういう感じで打ちたいと思ってます」と同年代の選手たちの活躍に刺激を受けている様子だった。

 入団当時より体重を増やし、技術面、精神面を鍛え続けてきた加藤。大きな注目を浴びた指名から4年。憧れのメジャーの舞台へ向け、22歳の挑戦は続く。

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