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横浜・及川雅貴ら「世界」を感じた選手たちが甲子園でも活躍中! 第4回U-15W杯が8月10日開幕

8月10日、2年に1度行われる15歳以下の野球世界一決定戦「WBSC U-15ワールドカップ」(以下、W杯)の第4回大会がパナマで開幕する。
2016年の第3回大会は日本開催(福島県いわき市)の後押しも受けて、侍ジャパンU-15代表は過去最高成績となる準優勝を収めた。そして、同大会で活躍した選手たちが、現在高校2年生として甲子園や甲子園を目指す戦いで活躍を遂げている。

 その筆頭格が横浜高の及川雅貴(およかわ・まさき)投手だ。千葉・匝瑳リトルシニアに所属していた当時から180cmを超える大型な左腕でありながら、バランスの良いフォームで最速139km/hのストレートと縦・横・斜めに落ちる3種のスライダーなどを自在に操り、将来が嘱望されていた。W杯では1次ラウンドのキューバ戦を7回無失点に抑えると、2次ラウンド初戦のベネズエラ戦も4回3分の1を投げ、ここでも無失点に抑えた。決勝戦のキューバ戦こそ序盤に捕まってしまい、悔し涙を流したが、国際舞台で貴重な経験を積んだ。

高校は数多くの誘いの中から「(高卒や大卒問わず)プロを目指していますし、甲子園にも近い」と全国的な強豪・横浜高を選んだ。すると昨夏に1年生ながら甲子園のマウンドを経験し、秀岳館を相手に3回1安打無失点と堂々とした投球を見せた。 そして、今春には150km/hをマーク。早くも来秋ドラフトの目玉候補の1人に挙げられており、今夏はエースの板川佳矢投手(3年)に次ぐ2番手左腕として2度目の甲子園に臨み、初戦の愛産大三河戦では最終回を2三振で締めた。



 同じく2度目の甲子園に臨んでいる左腕が興南高の宮城大弥(みやぎ・ひろや)投手だ。当時所属していた宜野湾ポニーズの知名朝雄総監督は「指導歴30年を超える中で最もセンスが良い」と高く評価。W杯でもその能力を発揮して3試合に投げて防御率1.50と好投するとともに、高い身体能力を買われて野手としての起用も多く、打率.306記録した。
 
高校は地元の沖縄・興南高に進学すると、1年夏から沖縄大会決勝で13三振を奪って1失点完投勝利を挙げるなど活躍。甲子園では智辯和歌山戦に先発するも5回途中4失点で降板する悔しい結果となったが、今夏に沖縄大会5試合23回3分の1を投げてわずか1失点という快投を見せて甲子園に戻ってきた。そして、初戦の土浦日大戦では2本の二塁打を放つと、8回無死満塁からはリリーフ登板。ともに142km/hの伸びのあるストレートで空振り三振と投手ゴロ併殺を奪い無失点で切り抜けると、9回にソロ本塁打こそ浴びたが後続を抑えて初戦突破に貢献した。



 野手としては愛工大名電の稲生賢二(いのう・けんじ)外野手が初の甲子園に臨む。中学時代は名門・東海ボーイズに所属。W杯では鹿取義隆監督(当時)に厚い信頼を置かれて全10試合に出場。3番や2番で打線の中核を担い、全10試合連続安打11打点を記録。決勝進出のかかったパナマ戦では大会唯一となるスタンドインの本塁打を放った高い打撃技術に加えて、俊足も光り23塁打を記録した。 

高校は小学生時代から憧れていたという愛工大名電のユニフォームに袖を通すと1年春からレギュラーを獲得。早くから中心選手として活躍すると、今夏は超攻撃野球に転換したチームの中で打率5割、11打点、西愛知大会決勝で2本塁打を放つ大活躍でチームを5年ぶりの甲子園に導いた。

8月10日から始まる第4回W杯でも彼らに続く活躍を予感させる新たなスター候補たちの奮闘に注目したい。



◎第3回U-15W杯に出場し硬式野球を継続している選手たち一覧

文・写真=高木遊