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プロ野球

FA移籍の小笠原、脇谷、陽が着用 ”ウエルカム番号”化した巨人の「2」


◆ かつては広岡達郎、松本匡史らが着用

 日本ハムからFA宣言した陽岱鋼の巨人入りが決まった。堤辰佳GMは「今まで通りのパフォーマンスを出してもらえれば自ずと結果はついてくると思う」とコメント。背番号は「2」で、19日に都内で入団会見を行う。

 巨人の背番号「2」と言えば、かつては広岡達郎、松本匡史、元木大介ら生え抜きの名選手が背負ってきた番号。しかし、FA移籍が活発化してきた2000年以降は、他球団の即戦力を迎えるための“ウエルカム番号”と化している。

 元木引退後の06年に「2」を背負ったのは、金銭トレードでロッテから獲得した小坂誠だった。翌07年からは日本ハムからFA移籍した小笠原道大が「2」を着用し、小坂は「6」へ変更。“ガッツ”の愛称で親しまれた小笠原は新天地でも4年連続打率3割&30本塁打以上を達成し、チームをリーグ3連覇へ導いた。

 14年からの2シーズンは、中日へ移籍した小笠原と入れ替わる形で、中日を自由契約になった井端弘和が着用。井端はユーティリティー性を武器にチームを支え、今季からは高橋由伸新監督とともに指導者転向への道を選んだ。

◆ 元木引退後は5選手連続で移籍選手が着用

 今季「2」を背負った脇谷は、06年から8シーズン巨人でプレーしたのち、FA加入した片岡治大の人的保障に伴い西武へ移籍。新天地で復活したベテランはFA権を行使し、Uターン移籍という形で「2」をゲット。しかし来季からは陽へ譲る形となり、自身は現役を退いた鈴木尚広の「12」を背負うことになった。

 これで巨人の「2」は、元木引退以降、小坂、小笠原、井端、脇谷、そして陽と、5選手連続で他球団から移籍してきた選手が背負うことになる。

 巨人の1ケタ番号と言えば、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」、黒沢俊夫の「4」と永久欠番が多い。その間に挟まれる格式高き番号として、いずれはチームの将来を担う生え抜きのスター選手に背負ってほしいものだ。