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もがく広島堂林の現在地 新井に頼み護摩行&肉体改造、覚醒の時は近い?


広島の堂林翔太内野手がもがいている。7年目の今季もレギュラーには定着できなかった。

■7年目もレギュラー定着ならず、期待についてこない成績

 広島の堂林翔太内野手がもがいている。7年目の今季もレギュラーには定着できなかった。

 今季は47試合の出場にとどまり、打率.250、2本塁打、2打点。出場試合数こそ前年を上回ったが、打席数(60)、安打数(14)は1軍での出場機会を得た2012年以降では最少の数字に終わった。期待に成績がついてきていない。

 言わずとしれた甲子園優勝投手。中京大中京高の4番・エースとして2009年の夏の甲子園で優勝。高い打撃技術を買われて内野手として同年ドラフト2位で広島に入団した。

 入団3年目の12年にブレイク。「7番・三塁」で開幕スタメン出場し、オールスターにも選出。野手として球団史上最年少の20歳での出場だった。この年は全144試合に出場。チーム最多となる14本塁打を放った。

 特に当時は「飛ばないボール」。リーグでも6位タイの数字で、将来の4番候補としての大成を誰もが疑わなかった。

■秋季キャンプで確かな手応え、出場機会得るため外野の守備にも挑戦

 しかし翌年以降、105試合、93試合、33試合、そして今季の47試合と、期待の大きさに反比例するかのように出場機会が減少。長打力こそ誰もが認めるものを持っているが、それを生かせない。結果を求め試行錯誤するあまり、打撃フォームもコロコロ変わった。悪循環。完全に迷走状態に陥った。

 だが、来季はひと味違う姿を見せてくれるかもしれない。

 秋季キャンプでは確かな手応えをつかんだという。三塁には今季、ブレイクの兆しを見せた安部もいる。出場機会を得るために外野の守備にも挑戦している。

 来年1月には新井に頼み込んで、護摩行に同行することも決まった。新井と同じジムでの肉体改造にも取り組んでいる。技術、肉体、精神―。全てを鍛え直す。必死になって、できることに取り組んでいる。

 もう25歳だと思うのか、まだ25歳だとポジティブにとらえるか。覚醒の時は、そう遠くないはずだ。

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