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プロ野球

有言実行でリベンジ成功!埼玉西武・多和田が今季11勝目!

西武―ソフトバンク13  完投で11勝目を挙げた西武・多和田=メットライフドーム[写真提供:共同通信社]


 埼玉西武の多和田真三郎が31日の福岡ソフトバンク戦で2試合連続の完投勝利で今季11勝目を挙げた。
 後半戦のスタートとなった16日、先発を任された多和田は、福岡ソフトバンク打線に捕まり3回1/3で11失点と打ち込まれた。降板後、ベンチで辻発彦監督から隣に座るように指示されて奮起を促された多和田は、そんな指揮官の期待に応えるべく、24日のオリックス戦で今季3度目の完封勝利。ヒーローインタビューでは、「(次は)ソフトバンク戦があるので、しっかりやり返したい」とリベンジを誓っていた。

 そして迎えたこの日、多和田は2回に連打で無死1、2塁とピンチを迎えるも後続を抑え無失点で切り抜けると、その後はストレートを軸とした強気のピッチングで相手打線につけ入る隙きを与えず。スコアボードに0を並べる右腕を打線も援護。3回裏にメヒアの8号ソロで先制すると、中村剛也、秋山翔吾、浅村栄斗、山川穂高と計5人がアーチを描き7得点を奪った。

 援護をもらった多和田は、9回に4失点で3点差まで詰め寄られたが、最終的には要所を締めて今季4度目の完投。見事、前回やられた相手に借りを返し、お立ち台で「うれしいです」と笑み。しかし、「今日に関しては9回、もっと締めないといけないと思うので、次からもっと頑張ります」と、今季2度目の完封を逃したことを悔やんだ。

 辻監督が「エースにならないといけない投手」と期待を寄せる多和田。この日の勝利は、彼をまた一つ成長させるに違いない。