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「もうできないと…」読売巨人の内海が1418日ぶりの完封勝利!

DeNA―巨人15  4年ぶりの完封で4勝目を挙げ、捕手大城とタッチを交わす巨人・内海=横浜[写真提供:共同通信社]


 読売巨人の内海哲也が31日の横浜DeNA戦で9回を4安打無失点に抑える好投で、自身4年ぶりとなる完封勝利を挙げた。
 9回を投げて被安打6、3つの四死球を与えたが、持ち前の粘りの投球で強力打線の横浜DeNAにホームを踏ませず。2回に2死満塁、5回には無死1、2塁のピンチを迎えたが、「左バッターも、右バッターも、しっかりインコースに投げ切れた」という強気の投球で、決定打は許さなかった。8回はクリーンアップを三者凡退に打ち取り、そこまで115球を投げていたが、斎藤コーチに「いけるかと聞かれて、いかせてくださいと答えた」と9回のマウンドに上がり、計130球の完封劇で今季4勝目を挙げた。

 「もう(完封は)できないと思っていたので嬉しい」という内海は、2014年9月12日の横浜DeNA戦以来、1418日の完封勝利となった。14年に記録した2度の完封勝利はいずれも同カードと、お得意様とも言える相手だが「一人ひとり、すごいバッターばかりなので、なんとか一人ずつという気持ちでマウンドに上がった結果」と謙虚に話した。

 06年から13年までの8年間で7度の2けた勝利を記録し、タイトルも獲得するなど、読売巨人のエースとして君臨した内海だが、最近4年間は16年の9勝が最高で、昨季は2勝止まりで先発ローテを剥奪された。今年で36歳となり、進退も問われる年齢になるが、「ファームにいいピッチャーが多くいるので、一回失敗したら二軍にいかされるという気持ちがある。毎試合、最後という気持ちで投げている」と、今季は8試合の先発で4勝2敗、防御率2.53と存在感を見せている。「今日みたいに粘り強く、1イニングでも多く投げたいという左腕は「絶対に(先発ローテに)残ってやります」と、まだまだ若手に席を譲るつもりはない。