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プロ野球

勝ち越し打&ダメ押し打!阪神・中谷のバットが東京ヤクルトの連勝を止める!

8回、勝ち越し打を放ち、笑顔でコーチとタッチする阪神・中谷(右)=神宮【写真提供:共同通信社】


 阪神の中谷将大が29日の東京ヤクルト戦で勝ち越し&ダメ押しの貴重なタイムリー2本を放って勝利に貢献した。

 初回から点の取り合いとなったこの試合。途中出場となった中谷は、4対4の同点に追いつかれた後の8回1死2塁の場面で最初の打席が回ってきた。対するは東京ヤクルトの4番手・風張蓮。「チャンスで回ってきたら打ってやろうという気持ちが強かったですし、その中でシンプルに打席の中で相手のピッチャーと勝負できたんじゃないかなと思います」と集中力を高めると、カウント2-2からの5球目、142キロの内角ストレートを思い切りよく引っ張って、サードの頭上を越えるレフト線へのタイムリー。「打った感触は、ぜんぜん詰まっていたんで良くなかったですけど、落ちてくれて良かったです」と一塁ベース上で笑みを浮かべた。さらに続く9回には7対4の1死満塁で2打席目を迎え、「ちょっと1打席でホッとして、回ってこなくていいなと思っていたんですけど」と苦笑いも、「おいしい場面で回って来て、打てて良かったです」とバットを折りながらもセンター前に弾き返し、この日2本目のタイムリー。7連勝と勢いに乗っていた東京ヤクルトのファンを黙らせた。

 高卒8年目の25歳。5月、6月と一時は5番に座って自慢の長打力を垣間見せていたが、徐々に打率を落とし、この日のタイムリーが自身6月24日以来33打席ぶり。後半戦は代打などの途中出場が続いているが、「自分が打てなかったツケが今、回ってきている」と認めながら、「しっかりそのツケを取り返せるように、途中から出た時は必死でアピールしていきたい」と中谷。「ガムシャラにやって行きたい」と今後の活躍を誓った。