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プロ野球

ストーブリーグを盛り上げたFA組 今オフは6人中5人が移籍


 日本ハムからFA宣言した陽岱鋼が14日、巨人と契約を合意した。これで今年FA宣言した6選手の来季の所属先が決定となった。

【移籍】
・岸孝之(西武 → 楽天)
今季成績:19試 9勝7敗 防2.49
→11月18日に楽天入りが決定。背番号は西武時代に付けていた「11」。今季規定投球回に到達した楽天の投手は、則本昂大、塩見貴洋、美馬学の3人いた。だが、塩見と美馬は則本に続く、先発2番手と呼べる存在とはなれなかった。岸はエース・則本とともに、“先発の柱”として活躍が求められる。

・陽岱鋼(日本ハム→巨人)
今季成績:130試 率.293 本14 点61
→交渉が開始した当初はオリックス、楽天の2球団のどちらかに移籍すると噂されていたが、オリックス、楽天の2球団ではなく、14日に巨人へ加入することが決まった。巨人のセンターは、今季最多スタメン出場選手が、55試合の橋本到だったことを考えると、陽岱鋼への期待は大きい。

・糸井嘉男(オリックス→阪神)
今季成績:143試 率.306 本17 点70
→交渉解禁日となった11月11日に交渉した阪神へ移籍。背番号は日本ハム、オリックスで背負った「7」に決まった。来季36歳を迎える糸井だが、金本知憲監督が広島から阪神へ移籍した1年目の年齢は35歳。金本監督は37歳の05年にリーグMVPに輝いている。糸井も金本監督の現役時代のような活躍が期待される。

・山口俊(DeNA→巨人)
今季成績:19試 11勝5敗 防2.86
→巨人、中日などの争奪戦となったが、最終的に巨人入りを決断。背番号はDeNA時代の「11」ではなく、「42」を背負うことになった。今季DeNAで11勝をマークした山口だが、新天地では内海哲也、大竹寛、高木勇人、日本ハムからトレードで吉川光夫らと先発のイスをかけて争うことになりそうだ。

・森福允彦(ソフトバンク→巨人)
今季成績:50試 2勝1敗 防2.00
→交渉解禁日となった11月11日に交渉した巨人へ移籍。ソフトバンク時代と同じように勝ち試合のリリーフでの起用が予想される。高橋由伸監督は球団を通じて「終盤に試合を落としてしまうことも多かったので、終盤、1イニングでも2イニングでも投げて、チームの力になって欲しい」と期待を寄せた。

【残留】
・栗山巧(西武)
今季成績:135試 率.279 本3 点41
→11月10日にFA宣言選手を公示したが、同日に球団と交渉のうえ、残留することが決定。栗山は球団を通じて「これからも埼玉西武ライオンズでプレーしたいという意思が、今回のFA宣言と残留を決めたこととなりました」とコメントを発表した。