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プロ野球

7回途中2失点!東京ヤクルト・小川が読売巨人戦6連勝!

巨人―ヤクルト15  7回途中2失点で5勝目を挙げたヤクルト・小川=倉敷【写真提供:共同通信社】


 東京ヤクルトの小川泰弘が24日の読売巨人戦に先発し、7回途中2失点の好投で5勝目を挙げた。
 初回から味方の失策や四球など、毎回のように走者を許したが、ピンチらしいピンチを迎えることはなく、5回までは無失点に切り抜けた。6回に3安打を集中されて2点を失い、7回には石川の3塁打で2死3塁としたところでマウンドを降りた。相手にリードを許すことなく、今季最多の115球を投げ切り、チームの4連勝に貢献した。

「すごく暑かったが、なんとか気持ちで持ち直した」という小川は、西日本豪雨で多大な被害を受けた倉敷での登板に「大変な思いをしている方が多いと思うので、少しでも勇気や元気を与えられればと強気で投げた」と、特別な気持ちでマウンドに立ったことを明かした。

 2年連続で2ケタ勝利を逃すなど、不本意なシーズンが続く小川だが、読売巨人戦では2016年から6連勝で、スワローズでは1998、99年に川崎憲次郎が7連勝して以来の記録となった。「たまたまだと思う」という小川だが、「負けたくないという気持ちを前面に出しながら毎回戦っている結果」と、気迫の投球を強調した。巨人キラーで気迫の投球といえば、倉敷市出身の星野仙一氏の名前が思い浮かぶが、大規模な災害に苦しむ故人の故郷での勝利に、小川は「こういうタイミングで投げさせてもらって、勝てていい思い出になった」と喜んだ。

 お立ち台では終始、神妙な表情だったヒーローは「大変な思いをされている方も多いと思うが、諦めずに頑張って欲しいし、僕らも野球で与えられることがあれば頑張りたい」と、最後まで被災者を気遣っていた。