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陽岱鋼加入はGポジション争いにどう影響 中堅手固定で左翼手争い熾烈に?


日本ハムから国内フリーエージェント権を行使した陽岱鋼外野手の巨人入りが14日、決まった。山口俊(DeNA)、森福允彦(ソフトバンク)に続き、1シーズンでFA3選手を獲得するのは史上初。空前の大補強で3年ぶりのリーグ制覇へ態勢を整えた。

■史上初3人FA補強、左翼手1番手はギャレットか

 日本ハムから国内フリーエージェント権を行使した陽岱鋼外野手の巨人入りが14日、決まった。山口俊(DeNA)、森福允彦(ソフトバンク)に続き、1シーズンでFA3選手を獲得するのは史上初。空前の大補強で3年ぶりのリーグ制覇へ態勢を整えた。

 陽岱鋼は日本ハムで不動の中堅手だった。今季は130試合に出場し、打率.293、14本塁打、61打点をマーク。幅広い守備範囲で幾度となくピンチを救い、今季は2年ぶり4度目のゴールデングラブ賞に輝いた。13年に47盗塁でパ・リーグ盗塁王を獲得するなど機動力もあり、新天地では流動的だった中堅手を任される存在だ。

 陽岱鋼の加入で、今季全試合出場した長野久義は右翼手で固定されることになりそう。残る左翼手は一気に激しさを増す。名前を挙げるだけでも、ギャレット、亀井善行、松本哲也、橋本到、立岡宗一郎、重信慎之介、堂上剛裕ら。日本ハムからトレードで獲得した石川慎吾も23歳で、チームでは希少な右打者の成長株だ。

■巨人の外野定位置争いは12球団一の激戦区へ

 今季成績ではギャレットがリードか。来日1年目の外国人選手としては球団史上初の開幕4番、第85代4番打者に就任。打撃不振で5月下旬に2軍落ちしたが、最終的には規定打席に到達し、打率.258、24本塁打、68打点をマークした。外国人選手が来日1年目で20本塁打を記録したのは95年のシェーン・マック以来だ。

 亀井は今季66試合出場にとどまったが、15年には109試合に出場し、打率.272、6本塁打、35打点をマーク。09年には134試合出場、打率.290、25本塁打、71打点をマークした実力者だ。毎年のように故障に泣かされているが、体が万全であれば外野の一角を担える実力は十分ある。

 来季2年目の重信は二塁手にも挑戦中。松本、立岡、橋本は幅広い守備も魅力で、1軍経験は豊富だ。石川慎は日本ハム在籍5年間で3本塁打だが、高校通算55本塁打とパンチ力を秘めている。

 12球団一の激戦区と言える巨人外野手の定位置争い。春季キャンプ初日から激しいアピール合戦が繰り広げられることになりそうだ。

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