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復帰登板で5回ノーヒットピッチング!北海道日本ハム・杉浦が679日ぶりの白星!

2年ぶりの勝利を挙げ、ウイニングボールを手に栗山監督(右)とポーズをとる日本ハム・杉浦=札幌ドーム【写真提供:共同通信社】


 北海道日本ハムの杉浦稔大が21日の福岡ソフトバンク戦で2年ぶりの勝利投手に輝いた。

 國學院大学時代に頭角を現し、2013年のドラフト1位で東京ヤクルトに入団。即戦力と期待されるもルーキーイヤーに右肘を痛めてしまう。このケガが影響してか、自慢のストレートを駆使した投球ができない日々が続いていた。そして昨季途中にトレードで北海道日本ハムへ移籍。復活を期すべく、ケガの治療を最優先に行ってきた。

 そして迎えた移籍後初のマウンド。「僕の武器はストレートなので、行けるところまで力を振り絞って投げました」と振り返ったように、初回からストレート中心の強気のピッチングを披露し、初回を3者凡退に仕留めた。この気迫溢れるピッチングに味方打線も奮起。1回裏に4番・中田翔の2ランなどで3点を奪い、杉浦を援護した。

 リードをもらった杉浦は、2回以降も安定感抜群の投球を見せ、死球でランナーを出した場面はあったが、5回まで相手打線をノーヒットに抑え込み、勝ち投手の権利を得てリリーフ陣へバトンタッチ。その後チームは2点を返されるもリードを守り切り、杉浦に移籍後初勝利をプレゼントした。

 地元・北海道で見事な復活劇を演じた杉浦は、ヒーローインタビューで「いろんな方に支えてもらったので、恩返しを込めて一球一球投げました」と、復帰登板へ向けての気持ちをコメント。また、スタンドで投球を見守っていた家族に対して「心配もかけたと思うので、これからいい姿が見せられるように頑張りたい」と感謝の言葉を残した。

 チーム防御率が12球団トップと、盤石の投手陣を誇る北海道日本ハム。苦しい時期を乗り越えた右腕の加入で、さらに層は厚くなりそうだ。