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元燕オンドルセクとオリオールズの再契約に地元メディア「奇妙に映る」


今シーズン途中でヤクルトを退団し、オリオールズと契約を結んだローガン・オンドルセク投手が同球団と新たに1年62万5000万ドル(約7200万円)の契約を結ぶことで合意した。この契約について地元メディアは「奇妙なようなものに映る」とレポートしている。

■ヤクルトを途中退団、メジャー契約も活躍できず…FAでオリオールズと再契約

 今シーズン途中でヤクルトを退団し、オリオールズと契約を結んだローガン・オンドルセク投手が同球団と新たに1年62万5000万ドル(約7200万円)の契約を結ぶことで合意した。この契約について地元メディアは「奇妙なようなものに映る」とレポートしている。

 2015年にヤクルトに加入した右腕はセットアッパーとしてリーグ優勝に貢献。今季は守護神を務めたが6月26日の中日戦で首脳陣に暴言を吐いたとして自宅謹慎処分に。その後、謹慎は解除されたが、7月に家族とともにアメリカへ帰国し、契約解除となった。今季、ヤクルトでは30試合登板で3勝1敗11セーブ、防御率2.45だった。

 そして帰国直後にオリオールズと契約。しかし2年ぶりのメジャー復帰に苦しみ、6登板で防御率6.75と振るわず、マイナーへ降格。その後、1度は昇格を果たすも7試合で0勝0敗、防御率9.95の成績だった。

 今回、オンドルセクとオリオールズの再契約を伝えた地元メディア「ボルチモア・ベースボールコム」のダン・コノリー記者は「11月に(球団から)2017年のオプションを拒否され、FAとなった時、オリオールズとオンドルセクの繋がりは断たれたかと思われた。しかし、彼は戻ってきた。しかも40人ロースター枠内に」とレポート。「オンドルセクとこういった契約を結んだダン・デュケット(GM)の契約は奇妙なもののように私には映る」と伝えた。

■出来高&来季オプションも設定、オリオールズ監督は柔軟な起用が可能

 記事では契約内容の詳細も紹介しており、来季は20、30、40、50、60登板ごと10万ドル(約1150万ドル)の出来高、さらに2018年に関して年俸150万ドル(約1億7000万円)の契約オプションを設定。また、デュケットGMは「ローガンはブルペンでベテランとしての存在感を発揮してくれるし、ゴロを打たせる能力は投手陣にとって手本となるものだ」と評しているという。

 一方、記事では「大きなリスクが存在しない」契約内容でもあることに言及。来季、同選手に関してはウェイバーを経ずにマイナー降格が可能とされ、バック・ショーウォルター監督は柔軟に起用していくことができるという。これを受け、コノリー記者は「もし彼のシンカーが本調子となれば、オリオールズは向こう2シーズン彼を起用することができる。もしそうでなければ、彼は解雇されるだろう、例えば3月とかに」とレポートしている。

 NPB通算で102登板で8勝3敗、35ホールド、11セーブ、防御率2.17と好成績を収めながら、後味の悪い退団となった31歳右腕。果たして右腕は新たに得たチャンスを生かし、来季メジャーでシーズンを通して活躍することができるか。

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