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マリナーズ先発陣不安視する声 ヘルナンデス&岩隈の課題は「健康面」


来季、2001年シーズン以来となるプレーオフ進出を目指すマリナーズに関して先発ローテを不安視する見方が出ている。現地の記者が球団公式サイトでファンの質問に回答する形で見解を示している。

■マリナーズ打線には高評価も先発不安視する声

 来季、2001年シーズン以来となるプレーオフ進出を目指すマリナーズに関して先発ローテを不安視する見方が出ている。現地の記者が球団公式サイトでファンの質問に回答する形で見解を示している。

 マリナーズの球団公式サイトでは「マリナーズは今オフに強化されたのか」との特集記事を掲載。MLB公式サイトのマリナーズ番記者、グレッグ・ジョンズ氏がファンの様々な質問に答えている。

「昨季よりもラインアップは強化されたのか? 先発ローテーションは向上するか」との問いかけに、同記者は「打撃陣について昨季以上」と分析。「紙の上ではジーン・セグラ遊撃手という実績のある先頭打者を獲得したことでラインアップは強化した。堅実な右打者ダニー・バレンシアも加えて均衡も取れている。もしも、ライトでミッチ・ハニガーがディポト(GM)の期待通りの活躍を見せれば、それもまたチームの戦力になる。ロビンソン・カノ、ネルソン・クルーズ、カイル・シーガーという主軸が際立った活躍を見せた昨季に近い成績を維持することも要求される」とレポートした。

 マリナーズはオフに青木宣親外野手がアストロズに移籍。一方でダイヤモンドバックスで今季打率.319、20本塁打、64打点と活躍したセグラを獲得した。同選手はリードオフマンとして期待され、アスレチックスから獲得したバレンシアとDバックスから加入した25歳のハニガーも即戦力として評価されている。

■ヘルナンデス&岩隈は「健康を維持できるのか」

 一方、同記者が不安視するのが先発陣。記事の中で「ローテーションはより大きな問題だ。ディポトがタイワン・ウォーカーの代わりに誰を連れてくるのかわかるまで、完璧には答えられない。それ以前にフェリックス・ヘルナンデスは復活できるのか、そして、彼とヒサシ・イワクマの2人は健康を維持できるのか、という問題が付きまとっている」と指摘している。

 セグラ獲得と引き換えに、24歳の右腕ウォーカーを放出したマリナーズ。エース右腕のヘルナンデスは負傷も響いてここ8シーズンで自己ワーストの11勝(8敗)、防御率3.82にとどまった。投球回も153回1/3で2007年以来、9シーズンぶりに200イニングに届かなかった。

 一方、岩隈はメジャー自己最多の16勝をマークしたが、初の2桁黒星の12敗を喫し、防御率も初めて4点台に終わった。今回の記事で健康面の不安視されている右腕に関しては、米野球専門のデータサイト「ファングラフス」の来季成績分析で、11勝11敗で防御率4.13と予測されていた。来季36歳となる岩隈は精密機械と呼ばれる絶大な制球力で、不安の声を払拭できるか。

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