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上原浩治と合意のカブスは今オフの「勝者」 「巧みに働いてくれるはず」


メジャーリーグでは、オフ最大のイベントであるウインターミーティングが8日(日本時間9日)に終了した。期間中は例年以上に活発な動きがあり、FA市場の目玉だったマーク・メランソン投手がジャイアンツ、アロルディス・チャプマン投手がヤンキースと契約。さらに、ホワイトソックスのエースだったクリス・セール投手のレッドソックスへのトレードが決まるなど、チームによって“明暗”が分かれた。

■米メディアが「勝者」と「敗者」を選別、剛腕守護神を獲得のヤンキースは「敗者」?

 メジャーリーグでは、オフ最大のイベントであるウインターミーティングが8日(日本時間9日)に終了した。期間中は例年以上に活発な動きがあり、FA市場の目玉だったマーク・メランソン投手がジャイアンツ、アロルディス・チャプマン投手がヤンキースと契約。さらに、ホワイトソックスのエースだったクリス・セール投手のレッドソックスへのトレードが決まるなど、チームによって“明暗”が分かれた。

 米CBSスポーツ(電子版)では、ウインターミーティングにおける「勝者」と「敗者」を“選別”。FAだった上原浩治投手らを加えてブルペンを強化し、来季は2年連続の世界一を狙うカブスが、オフでも「勝者」と評価されている。

 記事では、トレードでセールを獲得したレッドソックス、見返りに若手有望株を加えたホワイトソックスともに「勝者」と評価。一方で、リリーバー史上最高額となる5年総額8600万ドル(約99億円)でチャプマンを獲得した田中将大所属のヤンキース、イチロー外野手所属のマーリンズは「敗者」とされた。

 ヤンキースについては、チャプマン獲得を「現在は素晴らしい投手であるが消耗のリスクがある、故障や球速の低下などだ。最高の状態でさえ、チャプマンは弱点を見せる。大量の四球を出し、塁上の選手に苦しめられるのだ」と指摘。長期契約はリスクがあるとの見方だ。

■守護神デービスも獲得したカブス、上原は「セットアッパーとして…」

 また、昨シーズン終盤にエース右腕ホセ・フェルナンデスがボート事故で急逝するという悲劇に見舞われたマーリンズに対しても「ホセ・フェルナンデスの早すぎる死は、マーリンズのローテーションに大きな穴を残した。エディンソン・ボルケスの加入では問題解決にならない。マイアミはケンリー・ジャンセンの加入で、進歩するだろう。しかし、プレイオフ進出には穴が多すぎる」とした。先発右腕ボルケスと契約し、抑え候補のジャンセン(ドジャースからFA)に力を注ぐマーリンズだが、獲得が実現しても戦力不足は否めないという。

 そんな中、若手有望株の台頭と適切な補強で現在メジャーNO1の戦力を誇るとも言われるカブスは、「勝者」に分類。チャプマンがFAとなったが、昨年ロイヤルズを世界一に導いたクローザーのデービスをトレードで獲得し、さらに上原も加えたことが高い評価へと繋がった。

 記事では「2016年のカブスは過去10年間で最も才能あふれるチームだった。優れた先発投手を豊富に持ち、守備陣や打線も素晴らしく、有望な若手選手が多数いた」と戦力の充実ぶりを称えつつ、日本人右腕獲得についても言及している。

「右腕コウジ・ウエハラと1年450万ドル(約5億1800万円)の契約を結び、さらに厚みが増した。シカゴでセットアッパーとして巧みに働いてくれるはずだ。彼は時折、本塁打を許すが、高い奪三振率と芯を外す投球で相殺される」

 来年4月に42歳となる右腕だが、世界一球団でもセットアッパーとして大きな戦力になるとCBSスポーツは分析。メジャーでは、年齢が30代後半になると年俸を抑えられる傾向にあるが、その実力を考えればコストパフォーマンスも抜群にいい。

 2年連続ワールドシリーズ制覇へ、新戦力の上原もキーマンの一人になりそうだ。

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