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プロ野球

目覚めの2安打2打点!読売巨人の4番・岡本の活躍で首位撃破!

4回、2ランを放ち、今村(45)に迎えられる巨人・岡本=東京ドーム【写真提供:共同通信社】


読売巨人の岡本和真が8日の広島東洋戦で本塁打を含む2安打2打点の活躍で、今季初となる広島東洋戦のカード勝ち越しに貢献した。

 1点ビハインドで迎えた4回、吉川尚の2点タイムリー二塁打などで逆転した後、なおも2死1塁の場面で広島東洋を突き放す2ラン本塁打を右中間スタンドへ運んだ。岡本は「追い込まれていたので、なんとか食らいついていこうと思った。最高の結果になってよかった」と一発を振り返ったが、その表情に笑顔はなかった。

 今季4年目の岡本は、開幕からチームで唯一、全試合でスタメン出場を果たし、6月からは第89代4番打者を襲名し、現在に至っている。一時は打率、本塁打、打点でチームトップクラスの成績を残していたが、4番の重圧もあり、32打席ノーヒットと不振に落ち入り、首位打者争いを演じていた打率は3割を切った。5日の中日戦でようやく安打を放ち、カード勝ち越しのかかったこの日の試合で「しっかりと芯でとらえることができた」と46打席ぶりの本塁打を放った。「打てなくてもずっと試合に出させてもらっていたので、なんとかしようと思って日々、取り組んでいた」という岡本。チーム生え抜きの4番打者育成は、我慢の起用を続けた高橋監督だけでなく、チーム全体の意向でもある。「(4番という打順は)意識していないが、打っている限りは頑張りたい」という期待の和製大砲の再浮上がチームの成績にも直結する。