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去就に注目集まる田澤純一 米メディア「メッツのロースター入りに値する」


レッドソックスからFAとなった田澤純一投手について、ブルペン補強を目指すメッツにフィットするか、米メディアが検証している。大物リリーバーの去就が続々と決まる中、比較的安い年俸で契約できる右腕は「間違いなく一見に値する」とされている。

■特集記事で名前が登場、「驚くなかれ、タザワはまだ30歳」

 レッドソックスからFAとなった田澤純一投手について、ブルペン補強を目指すメッツにフィットするか、米メディアが検証している。大物リリーバーの去就が続々と決まる中、比較的安い年俸で契約できる右腕は「間違いなく一見に値する」とされている。

 米メディア「SBネーション」は、「メッツのリリーフを探せ」と題した連載記事を掲載。第1回は、9イニングにつき10個以上の三振を奪った投手を対象として、最もフィットするのは上原浩治という結論を出していた。

 しかし、その上原はカブスと契約合意。1年450万ドル(約5億1800万円)の契約について、記事では「メッツが同様の契約を彼と結んだら、それはエキサイティングだったろう」としている。ただ、上原獲得は不可能となっただけに、やや“ハードル”を下げて連載を継続。奪三振率8.70~9.99の選手を対象に第2回の記事を掲載し、その候補の中で田澤の名前が登場する。

 寸評では「驚くなかれ、ジュンイチ・タザワはまだ30歳だ」との書き出しから、日本人右腕について解説。「9回につき9.79の三振を奪い、2.54の四球を与えた彼の数値はとても優秀だ」と称賛している。

■下降線を辿っていると分析も…「間違いなく一見に値する」

 一方で、今季49回2/3でキャリアワーストタイの9本塁打を浴びたことについて、「彼は2016年にちょっとしたホームラン病を抱えた。キャリア通算に比べて与四球率は少しだけ高いが、被本塁打率はかなり高い」と指摘。さらに、昨年(4.14)よりも悪い防御率4.17でシーズンを終えたことに触れて、「2年以上前は傑出していた」田澤が下降線を辿っているとも分析している。

 直球の速度も、昨年より1マイル(約1.6キロ)下がっているというが、記事は「もし手ごろな取引が可能ならば間違いなく一見に値する」と、年俸次第で獲得に動くべきだと言及。ジャイアンツからFAとなったセルジオ・ロモ投手の名前も挙げつつ、「たとえ確実な選択ではないとしても、少なくともメッツのロースターに入るに値する」と結論づけた。

 初めてFAとなり、去就に注目が集まる田澤。メッツと同地区で、イチロー外野手が所属するマーリンズも獲得候補に挙げていると報じられており、これから動きが出てきそうだ。

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