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“天才”が残したオールスター歴代最高打率.394 イチロー【プロ野球オールスターゲーム‐伝説の瞬間】

【写真提供=共同通信社】オリックス・イチローが先発の巨人・上原からバックスクリーンに先制本塁打を放つ=西武ドーム

イチロー。日本が生んだ史上最高の天才打者は、オールスターの舞台でも自らの能力を思う存分に発揮した。
 

初出場、愛工大名電高校からオリックスに入団して3年目の1994年。第1戦に「1番・レフト」で先発出場し、6回の第4打席でセンター前へ球宴初ヒットを放った。その1年目は10打数2安打、翌95年も10打数3安打だったが、96年は第1戦で先頭打者アーチを放つなど11安打4安打とヒットメーカーぶりを見せ付け、続く97年は9打数4安打と快音連発。98年は8打数2安打とやや大人しかったが、99年は第1戦(西武ドーム)で本塁打1本、2塁打2本にシングルヒット1本の5打数4安打の大当たりを見せて13打数6安打と爆発した。さらに翌2000年は、地元開催だった第2戦(神戸)で4打数4安打の固め打ちを見せて計11打数7安打の大暴れ。7年連続で計17試合に出場し、通算71打数28安打の打率.394。これは清原和博、落合博満の打率.365を大きく上回るオールスター歴代最高打率(50打数以上の選手を対象)となっている。
 

ファン投票でも95年から両リーグ通じて6年連続最多得票だった不世出のスターは、96年の第3戦から2000年の第3戦まで11試合連続安打というオールスター記録もマークし、出場17試合中16試合でヒットを放って見せた。また、96年のオールスター第2戦(東京ドーム)では、4点リードの9回2死から投手としてマウンドに上がってファンを沸かせた。今年の「マイナビオールスターゲーム2018」では、誰がヒットを量産し、スターの証を見せてくれるか注目だ。