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プロ野球

中日のドラ1ルーキー・鈴木博が堂々のプロ初セーブ!

9回に登板し、プロ初セーブを挙げた中日・鈴木博=ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】


 中日のドラフト1位ルーキーの鈴木博志が7日の東京ヤクルト戦で9回に3番手で登板して1イニングを無失点に抑えてプロ初セーブを記録した。

 「9回という感覚ではなく、いつもと変わらず3つのアウトを取ることだけを考えていた。ランナーをためないことが一番(大事)。ストライク先行でいきたかったが、外角に抜けるボールが多くて打たれてしまった。それ以外は良かったと思う」と鈴木博。入団時からクローザーへの強い想いを口にしていた剛腕は、バレンティンにヒットを許すも、後続の3人を内野ゴロに仕留めて無失点で堂々のプロ初セーブを挙げた。

 オープン戦からシーズン序盤にかけて抜群の安定感を誇っていた鈴木博だったが、交流戦では打ちこまれる場面も増えていた。リーグ戦再開後は無失点投球を続けているが、「点は取られていなかったのですが、不甲斐無いピッチングだったのであまり良い気分ではなかった」と自信を取り戻したわけではなかったことを告白。ただ、この日の試合前に森繁和監督に自ら助言を求め、「ひとつ“タメ”をつくるポイントがあったほうがいいとアドバイスをいただきました。そのアドバイスが理解しやすくて、自分の中でイメージが作りやすかった。光が見えたというか、いい方向に進めるんじゃないかと思った」とヒントを掴み、しっかりと結果を出したのだ。

 守護神の田島慎二の不振に陥っている今、鈴木博には代役としての期待もかかる。「(田島さんから)奪うとかではなく、『9回はあいつに』と任せてもらえるような存在になりたい」と鈴木博。何よりもり頼もしいのは“クローザー”への並々ならぬこだわりを持っていること。崩壊しかけたブルペン陣の再構築は新守護神として期待が懸かるルーキーの右肩に懸かっている。