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上原浩治がカブス入りでRソックスファンの感謝の声殺到「貢献を忘れない」


レッドソックスからFAとなっていた上原浩治投手が、カブスと1年450万ドル(約5億1300万円)で契約合意したと米複数メディアが報じた。来季は更なる活躍が期待されるが、一方で、4年間在籍したレッドソックスのファンは、上原の去就決定を嘆いている。

■カブスとの契約合意を古巣ファン嘆く「なんてこった」「すでに恋しい」

 レッドソックスからFAとなっていた上原浩治投手が、カブスと1年450万ドル(約5億1300万円)で契約合意したと米複数メディアが報じた。今季108年ぶりの世界一に輝いた強豪への移籍が決まり、来季は更なる活躍が期待されるが、一方で、4年間在籍したレッドソックスのファンは、上原の去就決定を嘆いている。

 上原は2013年にレッドソックスに入団してから、圧倒的な活躍を続けてきた。初年度には中継ぎで開幕を迎え、シーズン途中からクローザーを任されると、73試合登板で4勝1敗21セーブ13ホールド、防御率1.09の好成績をマーク。ポストシーズンでもリーグ優勝決定シリーズでMVPに輝く活躍を見せ、世界一に大きく貢献した。

 4年目の今季はキンブレルの加入でセットアッパーに転向。リーグ前半は苦しみ、右胸筋を痛めて故障者リスト(DL)入りも経験したが、9月7日のパドレス戦で復帰してからは11試合連続無失点と快投を続け、地区優勝に導いた。今季の成績は50試合登板で2勝3敗7セーブ18ホールド。防御率はリリーフ転向後では最も悪い3.45だった。

 シーズン終了後にFAとなった上原だが、レッドソックスと再契約する可能性も十分にあると思われていた。しかし、その後、レッドソックスが中継ぎ右腕のソーンバーグを獲得。上原と再契約する可能性は消滅していた。その時も、レッドソックスファンは上原との別れを嘆く声を上げていたが、実際にカブスと契約合意に達したことでわずかな希望すら完全に消滅し、地元メディアの記事に寄せられた“悲鳴”はより大きなものとなっている。その中には、カブスの上原獲得を称えることも多くあった。

「2013年をありがとう、コウジ!」

「ウエハラの数字は2016年も普通に見える。いつだろうと試合を終わらせる機会を得たときは、とても良い数字を残した。歳を取ったことはわかる。でも自分はボストンが彼と再契約してほしかった。起こりえないことなんだろうけど」

■「誰も打てない狂気の低速スプリット」「13年後半はアメージングだった」

「フェンウェイでの試合で9回に登板するときに流れた“サンドストーム”を、懐かしむことになるだろうな」

「強者はより強く」

「面白い選択だ」

「でかしたセオ!」
(セオ=カブスの強化責任者のセオ・エプスタイン)

「なんてこった、ボストンですでにコウジが恋しいよ」

「あの誰も打てない狂気の低速スプリット…コウジに敬意を、ボストンは寂しくなるね」

「見たところジョー・ケリーやロビー・ロスが7回要員になってから、レッドソックスは実際に彼を必要としないんだろうな。でも、ファンとしては彼のボストン時代が終わることが少し寂しいよ。彼の2013年後半はアメージングだった」

「デービス、ロンドン、ストロップ、エドワーズ、グリム、ウエハラ。こいつは本当にファンタスティックなブルペンだな」

「今年のDL後も実際、本当に、本当に良かった」

「カブスにとっては更なる良い補強だ。彼はコンスタントに成績を残しているし、先発が降板した後、どの場面からでも起用できる。低コストで大きなリターンとなる契約で、ロースターにもフィットするだろう」

■「これまでで一番好きな選手」「絶対的レジェンド」

 また、ツイッター上にも上原のカブス移籍を悲しむレッドソックスファンの声が多数寄せられている。

「ボストンにいる間私にくれた幸せの全てにありがとう」

「寂しいよ、コウジおじさん」

「さよなら、いとしい王子様」

「(ローマ字で)ドウモ アリガトウ ゴザイマス ウエハラ センセイ!!!」

「これまでで一番好きな選手の一人とお別れ。素晴らしい年月をありがとうコウジ・ウエハラ。絶対的レジェンドです。セオとその仲間と一緒に頑張って」

「ウエハラ、シカゴで頑張って。レッドソックスファンはあなたの球団への貢献をずっと忘れず、懐かしむことでしょう」

 わずか4年で、伝統球団のファンの心を完全に掴んだ上原。新天地のカブスもメジャー屈指の人気球団だけに、来季2年連続の世界一に輝くようなことがあれば、シカゴで上原の新たな伝説が生まれるかもしれない。

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