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オリ吉田正が打率5割超、G桜井は自責0…台湾ウインターリーグの個人成績は?


台湾で行われている「2016アジアウインターベースボールリーグ(AWB)」は大詰めを迎えている。日本からは「NPBウエスタン選抜」、「NPBイースタン選抜」が参戦。若手選手がしのぎを削っている。

■大詰めのアジアウインターリーグ、現時点での個人成績をチェック

 台湾で行われている「2016アジアウインターベースボールリーグ(AWB)」は大詰めを迎えている。日本からは「NPBウエスタン選抜」、「NPBイースタン選抜」が参戦。若手選手がしのぎを削っている。

 ともにここまで10試合づつを消化。ウエスタン選抜は9勝1敗と圧倒的な強さを見せ、首位に立っている。チーム防御率2.15は全6チーム中トップ。チーム打率.282はリーグ3位ながら、同1位の22盗塁を記録するなど、日本チームらしさを発揮している。一方で、イースタン選抜は4勝4敗2分の3位タイ。チーム打率.244は同5位で、チーム防御率も同3位の4.19と苦戦気味だ。

 では、その中で活躍している選手は誰なのだろうか。規定到達者の成績をまとめてみた。まずは打者から。

【規定打席到達者】()内はリーグでの順位

吉田正尚外野手 オリックス
打率.536(1)、0本塁打、11打点(1T)、5二塁打(2T)

古澤勝吾内野手 ソフトバンク
打率.370(6T)、0本塁打、11打点(1T)

溝脇隼人内野手 中日
打率.355(10)、0本塁打、11打点(1T)

大城滉二内野手 オリックス
打率.346(11)、1本塁打(6T)、9打点(7T)、3二塁打(6T)

横田慎太郎外野手 阪神
打率.333(13)、1本塁打(6T)、5打点(15T)、8盗塁(1)

オコエ瑠偉外野手 楽天
打率.296(15)、0本塁打、2打点(47T)、2三塁打(1T)

平沢大河内野手 ロッテ
打率.290(16)、1本塁打(6T)、5打点(15T)

近藤弘基外野手 中日
打率.250(19)、1本塁打(6T)、5打点(15T)、3二塁打(6T)

曽根海成内野手 ソフトバンク
打率.241(21T)、0本塁打、3打点(33T)

石岡諒太内野手 中日
打率.241(21T)、0本塁打、2打点(47T)、4盗塁(3T)

青柳昴樹外野手 DeNA
打率.241(21T)、1本塁打(6T)、2打点(47T)

山崎晃大朗外野手 ヤクルト
打率.233(24T)、0本塁打、5打点(15T)

重信慎之介外野手 巨人
打率.194(29)、0本塁打、4打点、(28T)、3盗塁(6T)

幸山一大外野手 ソフトバンク
打率.188(30)、1本塁打(6T)、9打点(7T)

宗佑磨内野手 オリックス
打率.143(32)、0本塁打、5打点(15T)

 オリックスのドラフト1位ルーキー吉田がハイアベレージをマーク。能力の高さを見せつけている。ソフトバンクの古澤、中日の溝脇も打率、打点で好成績をマーク。やはり、ウェスタン選抜の活躍が目立っている形だ。

■投手で奮闘しているのは…

 一方で、イースタン選抜ではオコエ、平沢という2人の高卒ドラ1が奮闘。オコエは三塁打2本と持ち味を見せており、平沢もパンチ力を証明する本塁打を放った。来季はブレークが期待される2人のホープが、このウインターリーグで何を掴んで帰ってくるのか、楽しみなところだ。

 続いて投手の規定投球回到達者も見てみたい。

【規定投球回到達者】
桜井俊貴投手 巨人
3試合登板(1先発) 1勝0敗、防御率0.00(1)

島袋洋奨投手 ソフトバンク
5試合登板(2先発) 2勝0敗1セーブ、防御率1.50(2)

原樹理投手 ヤクルト
3試合登板(2先発) 1勝1敗、防御率2.46(3)

横山雄哉投手 阪神
3試合登板(2先発) 1勝1敗、防御率3.75(5)

熊原健人投手 DeNA
2試合登板(2先発) 0勝0敗、防御率5.40(6)

與那原大剛投手 巨人
4試合登板(1先発) 0勝1敗、防御率12.60(9)

 負傷もあってルーキーイヤーは1試合のみの登板に終わった桜井が、3試合で自責なしと奮闘中。リーグの規定投球回到達者では唯一の防御率0.00で、WHIP(1イニングあたりのヒット+四死球)は驚異の0.30(1位)となっている。また、興南高時代には甲子園春夏連覇を達成した左腕・島袋もリーグ2位の防御率1.50と好投を続けており、12イニングで同1位の15奪三振をマーク。ヤクルトのドラ1原も同3位の防御率2.46とまずまずの成績を残している。

 この他、阪神の石崎剛投手が6試合登板で防御率0.00、2セーブをマーク。巨人の篠原慎平投手も5試合登板で防御率は0.00。1セーブを記録している。ロッテの高卒ルーキー成田翔投手は、4試合で防御率3.38ながら、8イニングで島袋に続く同2位の14奪三振と能力の高さを見せつけている。

 来シーズン以降の飛躍を期待されている選手たちは、このウインターリーグできっかけをつかめるのか。残り試合でのプレーにも大注目だ。

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