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球界エースに投げ勝つ!広島東洋の高卒2年目左腕・高橋昂が記念すべきプロ初勝利!

プロ初勝利を挙げ、緒方監督(右)と写真に納まる広島・高橋昂=マツダ【写真提供:共同通信社】


広島東洋の高卒2年目左腕・高橋昂也が、28日の読売巨人戦で6回3安打2失点の好投。菅野智之に投げ勝つ形でプロ初勝利を挙げた。

 プロ2年目の高橋昂は、花咲徳栄時代には寺島成輝(履正社、現東京ヤクルト)、藤平尚真(横浜高、現東北楽天)と並ぶ「高校ビッグ」と評された左腕で、夏の甲子園や高校日本代表としても活躍した。昨季はファーム日本選手権に先発して勝ち投手となり、今季は先発ローテの一角に期待されていた。ここまで2試合に先発したが、いずれも5回持たず0勝1敗、防御率7.43と一軍に定着できなかった。

 3度目の正直となったこの日の試合は、リーグを代表する右腕の菅野との対戦となったが、6回2失点で念願の初勝利となった。高橋昂は「今日は自分の力を出し切れた。ストレートはもうひとつだったが、変化球はほぼ全球種がよかった」と自己評価。捕手の磯村は「カットボールがよかった。早いカウントからストライクが取れた」と分析し、緒方監督も「3回投げた中で、今日が一番球の力があった」と称賛した。初回に先頭打者の坂本に三塁打を打たれ、いきなり失点したが、「今はチーム自体の調子がいいので、少しぐらいは取り返してくれると思った」と開き直った。5回にも失点したが、その裏に味方が野間の逆転3ランなどで一挙4点を奪って逆転した。

 球界を代表するエースとの対決も「ピンチになってからの投球は、見ていて勉強になった」と自らの糧とした。念願のプロ初勝利も「まだまだ、これからもっと上げていってチームの力になりたい」と力を込めた高橋昂。左腕不足のチームにとって、将来のエースにも期待されるホープの記念すべき1勝となった。