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プロ野球

逆転を呼び込む粘りの同点打!北海道日本ハム・田中賢が今季初打点!

 北海道日本ハムの田中賢介が27日の福岡ソフトバンク戦で今季初打点を挙げ、逆転勝利に貢献した。

 プロ17年目を迎えた田中賢。昨年から若手の台頭も代打での出場が多くなり、今季も出場は前日まで24試合。打率も1割台と、かつての輝きが見せられない状況が続いていた。この日もベンチスタートになった田中賢だったが、緊迫した試合展開の中、重要な場面で出番が訪れた。

 2点のビハインドで迎えた9回裏。5番・アリシアの第6号ソロで1対2とした後、ヒットと死球で2死1、2塁と長打がでれば逆転という場面で、代打・田中賢介がコールされた。今季、まだ打点がなかった田中賢は、2球でノーボール2ストライクと追い込まれたが、その後粘りを見せフルカウントに。そして福岡ソフトバンクの守護神・森唯斗が投じた8球目のストレートをライト前へ弾き返した。この間にセカンドランナーの杉谷拳士がホームに返り土壇場で同点に追いついたのだ。その後、2つの四球でチームは逆転勝利を収めた。

 劇的な勝利の立役者となった田中賢は、ヒーローインタビューで「なんとか塁に出れば、返って来てくれると思っていたのでつなぐ気持ちでいきました」と貴重な同点打のシーンを振り返った。若手の成長が著しいチームではあるが、厳しい首位争いを制するためには、ベテランの力は絶対に不可欠なものになるはずだ。