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ヤンキースが上原浩治の獲得に動く可能性も? NY紙「代理人と接触持った」


田中将大投手の所属するヤンキースが、フリーエージェント(FA)となっている上原浩治投手の獲得に動く可能性があると、米メディアが伝えた。

■チャップマン、ジャンセンを獲れなければ…「田中―上原」のリレーが実現も?

 田中将大投手の所属するヤンキースが、フリーエージェント(FA)となっている上原浩治投手の獲得に動く可能性があると、米メディアが伝えた。ヤンキースは現在、夏にトレードでカブスに放出し、シーズン後にFAとなったアロルディス・チャップマン投手の再獲得に力を注いでいると、複数メディアが報じている。また、MLB公式サイトでは、チャップマンと共にドジャースをFAとなったケンリー・ジャンセン投手の獲得に動いている様子をレポート。ただ、両投手の獲得には複数球団が動いており、契約合意も一筋縄ではいかないようだ。

 米紙「ニューヨーク・ポスト」はヤンキースが補強に失敗する可能性に言及。「マーリンズはケンリー・ジャンセンの獲得を目指しているが、この動向によってはヤンキースによるアロルディス・チャップマンの再獲得は難しくなるかもしれない」とレポートした。

 ジャンセンはドジャースからクオリファイング・オファーを受けていたため、獲得したチームはドラフト指名権を旧所属球団に譲渡する必要がある。ただ、2015年までドジャースを指揮していたドン・マッティングリーが監督を務めるマーリンズは、その状況にもかかわらずジャンセン獲得に力を注いでいるのが現状のようだ。

「マーク・メランソンがジャイアンツと契約を結ぶ前の段階では、マーリンズはジャンセンに対して5年8000万ドル(約91億円)規模の契約を考えているとされている。ジャンセンがマーリンズに移籍すれば、ドジャースがチャップマンの獲得に乗り出すこととなり、ヤンキースによる再獲得からは遠ざかるかもしれない」

■マーリンズも上原獲得に動く可能性も

 ジャンセンのマーリンズ移籍が実現した場合、チャップマンをめぐって、ヤンキース、ドジャースの争奪戦に発展すると、記事では予想。カブスがチャップマンとの再契約を目指しているとの報道もあり、メジャー屈指の金満球団によるマネーゲームになる可能性もある。そうなれば、いくらヤンキースと言えども、獲得できる保障はない。

 ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、チャップマンについて「彼の魅力というのは、ニューヨークで活躍できるということを我々が分かっているということだ。さらにドラフト指名権にも影響を与えない。金額と契約期間次第だ」と絶賛しているという。ただ、争奪戦に敗れた場合にも備えている。

 記事では「キャッシュマンはグレッグ・ホランド、マイク・ダン、コウジ・ウエハラ、ブラッド・ジーグラーといった代理人とも接触を持ったとしている」と言及。同GMは記事の中で「ベタンセスと共にブルペンを支えるリリーバーを探しているところだ」と話している。夏以降にクローザーを務めたデリン・ベタンセスとタッグを組める他の救援投手の獲得にも動いているようだ。そのリストの中に上原が入っている。

 一方、マーリンズの球団公式サイトは同球団もジャンセン、チャップマンをメインターゲットとし、獲得に失敗した場合は上原らの獲得に動く可能性をレポートしている。

 宿敵レッドソックスで確固たる地位を築いた上原の実力については、ヤンキースも知り尽くしているはず。来季、「田中―上原」という日本人リレーがヤンキースで見られる可能性もあるのか。レッドソックスとの再契約の可能性がなくなった右腕の今後の動向に注目が集まる。

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