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ホークス和田、現状維持4億円で更改 来季開幕投手名乗り&日本一奪還誓う


ソフトバンクの和田毅が7日、契約を更改。来季は複数年契約の2年目で推定年俸は4億円のままとなる。

■今季投手2冠も「直したいところいっぱいある」、開幕投手は「狙っていかないと」

 ソフトバンクの和田毅が7日、契約を更改。来季は複数年契約の2年目で推定年俸は4億円のままとなる。

 今年5年ぶりにホークスに復帰した和田は、最多勝(15勝)と勝率1位(15勝5敗、勝率.750)のダブルタイトルを受賞した。「球団からは『1年間よくがんばってくれた』という言葉をかけてもらったが、最後まで投げられなかったのでこっちが恐縮した」と苦笑い。

「勝ち星で見れば15勝は誇れるかもしれないが、チームとして優勝、日本一を逃したことが悔しいし、責任も痛感している。防御率は武田や千賀の方が上だし、被本塁打もパ・リーグで一番多いので、直したいところはいっぱいある。反省して、また来年しっかりやりたい」

 9月に痛めた左肘の回復は順調で「40メートルのキャッチボールでも低く強いボールを楽に投げられている」という。

■復帰2年目は「今年以上の勝ち星で2年連続最多勝を狙っていきたい」

「9月、10月にああいう形になったのは自分の力不足。来年は9月、10月でも自分の100%のパフォーマンスを出して、チームのリーグ優勝、日本一に貢献できるように。シーズンを通して、チームが日本一にたどり着くまで投げて、みんなで喜び合いたい」

 肘の状態が万全になれば、来季の開幕投手という期待も膨らんでくる。今年は攝津正投手が開幕投手を務めたが、和田は「来年は狙っていかないといけないと思う」と言い切った。

「若い人がやることが理想だが、そこは競争。自分に(開幕投手を)取られるようではダメということ」

 日本一奪還を狙う来季、左腕エースの働きがチームの運命を左右するといってもいいだろう。和田は最後に「今年以上の勝ち星で2年連続最多勝を狙っていきたいし、すべてにおいて今年以上の成績を出して、優勝、日本一を勝ち取る」と誓った。(※金額は推定)

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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