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プロ野球

緊急先発の大役を見事に果たす!中日・藤嶋がプロ初勝利!

プロ初勝利を挙げ、笑顔でポーズをとる中日・藤嶋=メットライフドーム【写真提供:共同通信社】


中日の藤嶋健人が17日の埼玉西武戦でプロ初先発初勝利を挙げ、チームの連敗をストップさせた。

 2016年のドラフト5位で入団した藤嶋。東邦高校時代は2度甲子園に出場し、打者としても非凡な才能を発揮していた。昨年のルーキーイヤーは、2軍で5試合に投げ、防御率6.75と成績を残すことはできなかった。だが昨オフ、プロで戦える体をもう一度作り直すため、高校時代からお世話になっているトレーナーと沖縄・石垣島でみっちりと鍛え上げた。その成果が表れ、4月28日に1軍デビュー。前日まで中継ぎとして10試合に登板し、防御率1.61と結果を残していた。

 この日は、松坂大輔が先発予定だったが、試合前の練習中に背中のけいれんを発症。投げられる状況になくなり回避となった。この緊急事態にプロ初先発の白羽の矢が立てられたが藤嶋だった。試合開始15分前に先発を告げられた藤嶋は初回、いきなり連打を浴びで無死1、2塁とピンチを迎えたが、クリーンナップを三者連続三振に仕留め勢いに乗った。その後もランナーを背負う苦しいピッチングになったものの、要所を抑えて6回2失点と先発としての役目をしっかり努めた。

 若き右腕を援護しようと打線も15安打11得点と爆発。思わぬ形でプロ初勝利が舞い込んできた藤嶋は、試合後のお立ち台で「意外に落ち着いて入れたのでよかった」と、気負うことなく登板ができたと振り返った。チーム防御率が12球団ワーストと投壊状態が続いている中日。最下位脱出のためにも投手陣の奮起が必要なだけに、藤嶋の活躍はうれしい限りだ。