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SB吉村が現状維持で更改 体重減で体にキレ「ボリュームダウン、成績アップで」


ソフトバンクの吉村裕基が7日、契約更改に臨み、年俸5000万円の現状維持でサインした。吉村は来季2年契約の2年目を迎える。

■体重90キロを切り、「シャープさはキープできている」

 ソフトバンクの吉村裕基が7日、契約更改に臨み、年俸5000万円の現状維持でサインした。吉村は来季2年契約の2年目を迎える。

 今季の吉村は、78試合に出場して打率.209、5本塁打、28打点を記録。中でも「スカパー!ドラマティック・サヨナラ賞 年間大賞」を受賞した4月17日の楽天戦でのサヨナラ弾は、ファンに強烈な印象を与えた。しかし、今季印象に残っているのは8月14日のロッテ戦での手痛いエラーだという。

「チームの流れを一番大事なところで……。そこはしっかりと反省して、また長いシーズンになるので1試合でもチームの力になれるようにしたい。プロである以上、結果を求めないといけない。自分に何ができるのか、しっかり考えながらやっていく」

 このオフは「パフォーマンスアップのために体のキレ」を作るためにトレーニングに励んでいる。体重も90キロを切り「シャープさはキープできている」と語る。

■山本昌氏からかけられた言葉

「来季で33歳。1年1年が勝負になる。若い選手も伸びてきているので、競争に勝ってレギュラーを取るんだという強い気持ちをもって臨みたい。若い頃の体に少しでも近づけるように『ボリュームダウン、成績アップ』でいく」

 前述のサヨナラ賞の受賞式で元中日の山本昌に会った吉村は「(山本昌は)30歳から考え方を変えて、そこから20年やった、と。次元が違う」と感心しきり。

「その山本昌さん『もっとがんばれ』と言っていただいた。ただ長くやるだけじゃなくて、長くやりながらチームに貢献したいという思いが強い」

 チームは、すでに右の大砲候補としてカイル・ジェンセンを獲得しているが、吉村は「来季も外野手としてレギュラーを狙っていく」と語る。来季は、どこか“シュッとした”吉村の活躍に期待しよう。(※金額は推定)

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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