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球界エースの証!読売巨人・菅野が完封で全11球団勝利を達成!

完封で7勝目を挙げ、ナインとタッチを交わす巨人・菅野(左から2人目)=ZOZOマリン【写真提供:共同通信社】


 読売巨人のエース・菅野智之が15日の千葉ロッテ戦で今季3度目の完封劇で今季7勝目をマーク。全11球団勝利を達成した。

 「無駄な球がけっこう多かったが、最後まで投げられてよかった」と振り返った菅野。最速154キロのストレートが走り、立ち上がりから貫禄のピッチング。唯一とも言えるピンチが4回で、無死から荻野貴司、藤岡裕大の連打で1、3塁とされたが、中村奨吾からスライダーで三振を奪うと、角中勝也を内野フライで仕留め、最後は清田育宏を141キロのフォークで空振り三振と、クリーンアップを完璧に抑えた。終盤に入っても球威は衰えず、計126球を投げて6安打、9奪三振、無四球とほぼ完璧な投球で今季3度目の完封勝利を飾った。

 前回登板の埼玉西武戦では5回4失点で負け投手になるなど、最近3試合で1勝2敗と不振だった。この日は打線が3番に入った陽岱鋼がタイムリーと本塁打で3打点を挙げるなど、4回までに5得点。序盤で大量援護した味方打線に、菅野は「頼もしいし、感謝しています」と笑顔。「チームに迷惑をかけたので、なんとかしたいという思いで投げた」というエースは、これまで自身0勝3敗だった千葉ロッテからの初白星で、プロ6年目で全11球団勝利を達成した。

 交流戦に入り、3カード連続負け越しだったチームが、埼玉西武、福岡ソフトバンクとパの上位チームに連続勝ち越し、この日の勝利で交流戦勝率5割。リーグでの成績も借金1として2位に浮上した。前日のドラフト1位ルーキーの初勝利に続き、エースの復調で首位追撃の態勢は整った。