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抜群の“コスパ”でチームに貢献 今季、年俸1億円未満で活躍した助っ人は?


プロ野球において、助っ人が額面通りの活躍を出来るかは、チームの成績に大きく関わってくる。投打の軸とするために、外国人選手にある程度の金額を費やすというのは、ある意味で当然の考え方とも言えるだろう。

■日ハム&広島の“優良助っ人”は優勝の原動力に

 プロ野球において、助っ人が額面通りの活躍を出来るかは、チームの成績に大きく関わってくる。投打の軸とするために、外国人選手にある程度の金額を費やすというのは、ある意味で当然の考え方とも言えるだろう。

 一方で、年俸が高額ではなくても、チームに貢献する選手もいる。今季、日本シリーズに進出した日本ハム、広島の両チームでは、“コスパ”のいい助っ人の活躍が目立った。

 今年のプロ野球で、年俸1億円未満で活躍した選手を振り返ってみたい。

【広島】
ジェイ・ジャクソン投手 7260万円
67試合登板 5勝4敗37ホールド、防御率1.71

ブレイディン・ヘーゲンズ投手 5700万円
50試合登板 7勝5敗19ホールド、防御率2.92

【阪神】
マルコス・マテオ投手 7500万円
52試合登板 1勝3敗20セーブ7ホールド、防御率1.80

ラファエル・ドリス投手 5000万円
34試合登板 3勝3敗8セーブ9ホールド、防御率2.12

【ヤクルト】
ジョシュ・ルーキ投手 3600万円
69試合登板 6勝6敗33ホールド、防御率3.06

【日本ハム】
クリス・マーティン投手 8000万円
52試合登板 2勝0敗21セーブ19ホールド、防御率1.07

【ソフトバンク】
ロベルト・スアレス投手 5000万円
58試合登板 2勝6敗1セーブ26ホールド、防御率3.19

【楽天】
ゼラス・ウィーラー内野手 4000万円
140試合出場 打率.265、27本塁打、88打点

■日ハム、広島には他にも“優良助っ人”が

 リーグ優勝を果たした両チームの助っ人の“コスパ”は、やはり際立つ。広島のジャクソンはセットアッパーとして、ヘーゲンズは中継ぎと先発をこなす“便利屋”として、25年ぶりVに欠かせない存在だった。沢村賞のジョンソンも1億5000万円、主砲のエルドレッドは1億2500万円と決して高くなく、“優良助っ人”としてチームに貢献した。

 また、日本ハムのマーティンはセットアッパーとしてスタートし、シーズン途中から増井に代わってクローザーに。抜群の安定感を見せ、防御率1.07という圧巻の数字を残した。日本ハムも、本塁打王のレアード、先発&中継ぎのバースはいずれも1億円だった。

 中継ぎでは、ソフトバンクのスアレス、ヤクルトのルーキもフル回転でブルペンを支えた。さらに、阪神のマテオは前半戦こそ不安定だったものの、後半戦は安定感のある投球でクローザーに定着。ドリスは負傷もあって34試合登板に終わったが、一時期は抑えも任されて9セーブを挙げた。

 また、野手では楽天のウィーラーが2年目で大活躍。主砲としてだけでなく、ムードメーカーとしてもチームを牽引し、貢献度は高かった。楽天は途中加入のペゲーロも年俸2500万円ながら51試合出場で10本塁打と存在感を見せ、アマダーを含めて3人の助っ人野手の残留が決定。来季も期待がかかる。

 この他にも、中日のナニータは年俸3600万円で93試合出場、打率.285、8本塁打、35打点とまずまずの活躍。年俸4800万円のバルデスも、20試合に先発して6勝7敗、防御率3.51とローテを支えた。

 この中には、条件大幅アップで残留を決めた選手もいる。来季、新加入で期待以上の活躍を見せる助っ人が現れるかも注目だ。(金額は推定)

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