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プロ野球

「天才」西川が決勝3ラン!広島東洋が3連勝で首位快走!

7回、決勝の3ランを放ち、三塁へ向かう広島・西川=マツダ【写真提供:共同通信社】


広島東洋の西川龍馬が、0対0の均衡を破る決勝の3ラン本塁打を放ち、チームの同一カード3連勝に貢献した。

 広島東洋・九里と東北楽天・美馬の両先発の好投で、試合は2試合続けて6回終了まで0対0の投手戦となった。だが、ラッキーセブンの7回、広島東洋は2死1、3塁のチャンスを作り、西川がライトスタンドに決勝点となる3ラン本塁打を放った。

 西川は「初球からいこうと決めていた。(ホームランは)たまたま。当たってくれた」と笑顔を見せた。初球の変化球を迷いなくスイングしたのには伏線があった。「前の打席で同じような球で打ち取られていたので、また来るかと思って思い切っていった。久々にうまくいきました」と、値千金の一発を自画自賛した。

 西川は今季、安部とサードの定位置を争う存在として期待されたが、打撃不振に守備の不安定さもあり、5月には二軍降格を余儀なくされた。「どんどん振っていくことは下でやってきたこと。ストライクが来たら振る準備はしている」と、2軍での再調整を生かした一発だった。この日は3試合ぶりのスタメン出場だったが、「使ってもらった時に結果を出さなければいけない立場なので」と、美間や庄司など、ライバルの台頭に危機感も感じている。

 厳しい状況の中、チームメイトの鈴木に「天才」と評された打撃の片鱗を見せた今季1号本塁打で、チームは交流戦の勝敗で、今季初めて貯金1となった。