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プロ野球

中日・ガルシアが今季2度目の完封勝利!味方の拙攻を救い7勝目&防御率1.96!

6回、ピンチを切り抜けガッツポーズする中日・ガルシア=ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】


中日の新外国人・ガルシアが6月9日の福岡ソフトバンク戦に先発し、9回を3安打8奪三振2四球の無失点。5月12日の読売巨人戦以来、今季2度目の完封勝利を挙げた。

 前回6月2日の北海道日本ハム戦では6回2/3を5失点で2敗目を喫したが、この日はチームの勝ち頭たる万全のピッチングを披露した。ピンチは2度。2回表、イニングの先頭打者である松田宣浩と上林誠知に連打を浴びるも、今宮健太と市川友也を力でフライアウトに抑え込み、バンデンハークはきっちりと空振り三振。1点リードの6回表は先頭打者・川島慶三の2塁打と犠打で1死3塁とされたが、中村晃をピッチャーゴロに打ち取ると、続く4番・柳田悠岐もセカンドゴロに仕留めて難を凌いだ。

 ただ、勝利を手繰り寄せた場面は別にあったと見る。嫌な流れになりかけたのは7回裏の攻撃。相手の失策で1死2塁と追加点の好機を得ると、3番アルモンテが放ったセンター前への安打に2塁走者の・大島洋平が本塁を狙うも憤死。さらに2塁を狙ったアルモンテもアウトとなり併殺で攻撃の手を止めてしまった。この時点のリードはわずか2点。強力ホークス打線をもってすれば射程圏内。それだけにガルシアにとって直後の8回表は警戒が必要だったが、1死から四球を与えるも川島を併殺打に打ち取り勝利を決定付けた。

 ガルシアは好投の要因について「自分の持ち味であるチェンジアップとスライダーをうまく投げられた。何よりキャッチャーの大野さんがうまくリードしてくれました」と2度の完封劇を演出してくれた良き女房役に感謝。防御率1.96でセ・リーグトップに躍り出たことについては「とてもびっくりしていますが、とてもうれしいです」と満面の笑顔を見せ、「次の登板に向けてしっかり練習します」と気分上々で締めくくった。

 中日は2年連続で2ケタ勝利をマークした投手がいなかったが、チームが抱える窮状は必ずやガルシアが救ってくれるに違いない。竜が6年ぶりのAクラスに上がるためには金髪モヒカンの左腕の活躍が必要だ。