BASEBALL GATE

プロ野球

登録名変更のSB「甲斐拓也」が300万円増でサイン「心機一転、いい1年に」


5日、ソフトバンクの契約更改で拓也捕手が300万円アップの推定年俸900万円でサインした。

■来季から登録名を変更、今季は「内容の濃い1年だった」

 5日、ソフトバンクの契約更改で拓也捕手が300万円アップの推定年俸900万円でサインした。

 拓也は、13試合に出場してプロ初安打、初打点を記録。安打はその1本に終わったが「長い間1軍にいて、いい経験になったし、内容の濃い1年だった」と振り返る。

「細川さん、鶴岡さん、高谷さんといった先輩たちの姿を見て、学ぶことが多かった。すごく勉強になったし、自分もしっかりできるようにならないと、と感じた」

 1軍では1安打に終わったとはいえ、「打撃では今までにない手応え、つかむものがあった。コーチや工藤監督のアドバイスもあって体の使い方が変わってきた」という。1月は筑後のファーム施設で自主トレを行う予定だ。

■「1軍にいるというよりも、1軍の試合に出ないといけない」

「守備、打撃を含めて総合的にレベルアップできるように。体を柔らかくするストレッチもそうだが、やりたいことはたくさんある」

 細川の退団によって、1軍の捕手枠を狙うチャンスは確実に広がったが「1軍でやることしか考えていない」と拓也。「1軍にいるというよりも、1軍の試合に出ないといけないと思う。試合に出られる力をつけて、正捕手を取るという気持ちでやりたい」。

 会見の最後には、入団以来の登録名『拓也』を来季から『甲斐』に変更することも発表、「心機一転、いい1年にしたい」と語る。

 チームとして厳冬査定が続く中、「正直、想像してなかった」というアップを勝ち取り、「上げてもらったからには頑張らないと」と、改めて来季の飛躍を誓った。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

関連リンク