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プロ野球

プロ初のサヨナラ打!広島東洋・野間が歓喜の一打!

9回広島1死二、三塁、野間が中前にサヨナラ打を放つ=マツダ【写真提供:共同通信社】


広島東洋の野間峻祥がプロ初のサヨナラ安打を放ってチームの連敗を2で止めた。

 2対3の1点ビハインドで迎えた9回裏、広島東洋は北海道日本ハム抑えのトンキンから1死2、3塁のチャンスを作り、野間が打席へ。初球にセーフティースクイズを試みたが、ファイル。その後、カウント1-2と追い込まれたが、膝元に落ちる球をファウル、見逃しとした後の6球目のスライダーをセンターへ弾き返し、2者が生還するサヨナラ打となった。

 「(バント失敗の後は)もう打つしかないと思って切り替えた。とにかく三振だけはしないように。食らいついていった」と興奮気味に振り返った野間。プロ初のサヨナラ打となり、お立ち台で「最高です!」と三度続けて連呼した。

 14年のドラフトで有原(現北海道日本ハム)の抽選を外し、緒方監督の強い希望で外れ1位で入団した野間だが、昨季までは持ち味の俊足で代走要員としては活躍したものの、打力不足でレギュラーの座はつかめなかった。しかし、丸が故障離脱した今季、打撃面でも結果を残した監督期待の若手が、4年目で覚醒の兆しを見せている。

 「ヒットを欲しがらずに、何も考えないように打席に立っている」という野間だが、課題だった速いストレートにも対応できるようになり、力強い打球も増えた。明るいキャラクターでいじられ役にもなっている野間。期待の大きい緒方監督の起用で「隙あらば野間」とファンに揶揄されたドラ1に、本格化の時がやってきた。