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巨人退団→消息不明のガルシア、MLBでFAに 地元メディアは活躍に太鼓判


巨人から今年8月18日に契約を解除され、その後消息を絶っていたキューバ出身のホセ・アドリス・ガルシア外野手が、メジャーリーグからフリーエージェント(FA)として認められたと、米メディアが報じた。

■FAとして認められる、キューバメディアは「MLB球団を魅了するだろう」

 巨人から今年8月18日に契約を解除され、その後消息を絶っていたキューバ出身のホセ・アドリス・ガルシア外野手が、メジャーリーグからフリーエージェント(FA)として認められたと、米メディアが報じた。これで全球団との契約が可能となる。このニュースを受けて、キューバの地元メディアは十分にメジャーで通用する素材だと伝えている。

 ガルシアは今年4月、巨人から獲得が発表された。ブレーブスに所属するアドニス・ガルシアを兄に持ち、キューバ国内リーグでは通算263試合に出場。打率.307、28本塁打、139打点を記録していたの有望株で、大きな期待を寄せられていた。

 6月16日の楽天戦で代打で1軍デビューし、同18日のロッテ戦では「1番・左翼」に抜擢されるも、4打数無安打。7打数無安打で2軍降格となった。イースタン・リーグでも28試合出場で打率.234、4本塁打、12打点、2盗塁の成績に終わり、巨人が8月18日付でウエイバー公示申請を行ったと発表した。

 その後、キューバへ帰国したが、途中のフランスで消息を絶ったと複数の海外メディアが報道。米スポーツ誌の「ベースボール・アメリカ」なども「外野手のホセ・アドリス・ガルシアがキューバを去った」と伝え、メジャーリーグ入りを目指して亡命した可能性があると見られていた。

■日本では苦戦も、「キューバで一番の完璧な選手になり得る存在だった」

 そして、米国時間3日(日本時間4日)にMLB公式サイトのジェシー・サンチェス記者がツイッターで「アトランタ・ブレーブスのアドニス・ガルシアの弟のホセ・アドリス・ガルシアがフリーエージェントとなり、自由に契約できるようになった。彼は制限のないFAだ」とレポート。23歳と若いが、国外の若手選手に適用される契約制限の対象外になるようだ。

 今後はメジャーでの活躍を目指すことになるが、キューバの地元メディア「サイバーキューバ」は「キューバ出国前の時点では、島(キューバ)一番の完璧な選手になり得る存在と見られていた」と紹介。その能力を絶賛している。

「打席での強さ、卓越した守備能力、塁上での素晴らしいスピード、そして愛想のよさなどに裏付けされ、有能な外野手は難なく(メジャー)球団を魅了するだろう」

 このように、MLBで活躍できる高い能力の持ち主だとしている。日本では実力を見せられなかったガルシアだが、メジャーの舞台で暴れまわることになるのだろうか。

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