BASEBALL GATE

プロ野球

東北楽天の22歳右腕・古川がプロ初勝利!チームの交流戦初勝利に貢献!

プロ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手に梨田監督(左)と握手する楽天・古川=東京ドーム【写真提供:共同通信社】


 東北楽天の古川侑利が、5日の読売巨人戦に先発し、5回1失点と試合を作ってプロ初勝利を手繰り寄せた。

 要所で三振を奪った。初回から無死1、2塁とピンチを迎えたが、3番・坂本勇人をライトフライに仕留めると、続く4番・岡本和真、5番・亀井善行を連続三振。味方が2点を先制した2回裏にも「嶋(基宏)さんのミットをめがけて全力で腕振るだけでした」と3つのアウトすべてを三振で奪ってみせた。1点を失った5回で降板となったが、計8奪三振で要所を締める投球で勝ち投手の権利を得た。

 その後、チームは8回に田中和基のタイムリーなどで2点を追加し、交流戦6試合目にしてようやくの白星。チームの連敗を止める好投を見せた古川は「心の底からうれしかった」とゲームセットの瞬間を振り返るとともに、「本当、長かったですね。やっと勝ててプロ野球選手になったなという気持ちです」と記念すべき初勝利を感慨深げに噛みしめた。

 有田工高からプロ入りして5年目。最速150キロのストレートとキレのあるスライダーを軸にした強気の投球で、昨季はイースタンで8勝と結果を残し、シーズン後半には1軍で先発として5試合に登板した。迎えた今季は、開幕1軍入りは逃したが、イースタンで4勝1敗、防御率0.61と圧巻の成績を残して交流戦が開幕した5月29日に今季初登板。その時は5回3失点で黒星を喫したが、今季2度目のマウンドで大きな一歩を踏み出す白星を手にした。将来のローテーション候補との期待を受ける22歳。この日のようなピッチングが続けば、低迷するチームの浮上させる原動力になってくれるに違いない。