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上原浩治、ジャイアンツ移籍の可能性は? 米メディア「制球は素晴らしい」


レッドソックスからFAとなった上原浩治投手の去就に注目が集まっている。

■市場には大物クローザーが3人も…GMは「中間層のオプションも存在する」

 レッドソックスからFAとなった上原浩治投手の去就に注目が集まっている。メジャーリーグでは、5日に球団首脳や代理人が一同に会す「ウインターミーティング」が開幕。今オフ、大きな注目を浴びる3人のクローザー、アロルディス・チャップマン(カブスからFA)、ケンリー・ジャンセン投手(ドジャースからFA)、マーク・メランソン投手(ナショナルズからFA)の契約が決まるようなことがあれば、救援投手の市場も活発になってくるはずだ。

 米メディアは、来年4月に42歳となる上原浩治の移籍先候補として複数球団を挙げているが、その中の1つがナ・リーグ西地区の強豪、ジャイアンツだ。今季限りでクローザーのサンティアゴ・カシーヤ、セットアッパーのセルジオ・ロモがFAとなり、ブルペン補強が急務となっている。

 米スポーツメディアの「SBネーション」は、「おわかりのとおり、ジャイアンツはクローザーに8000万ドル(約91億円)を費やす必要はない」と題した特集記事を掲載。チャップマン、ジャンセン、メランソンを大型契約で獲得しなくても、市場には十分に力のあるクローザー候補がいるとし、上原の名前も挙げている。

 記事では、ボビー・エバンスGMがESPNで「クローザーはトレードやFAで解決するのか?」という質問に対して「両者にはバランスというものがあるし、どちらもコストがかかる。トレードであっても(交換相手として)一人、ないしはそれ以上のプロスペクト(若手有望株)を諦めなければいけない。また、中間層のオプションも存在している。大物ほど市場を騒がす名前ではないリリーバーたちだ」と答えていたことを紹介。「大物」以外からクローザー候補を獲得する可能性があることを確かに明かしていたという。

■上原は「お買い得な選択肢と言える層の選手」

「SBネーション」は上原と同じくレッドソックスからFAとなったブラッド・ジーグラーを獲得候補の一人として「実績あるクローザーとしては、派手ではない。しかしお買い得な選択肢だ」と評価しているが、上原についても「ブラッド・ジーグラー同様に派手ではないが、まったくもってお買い得な選択肢と言える層の選手だ」としている。

「彼は42歳を迎え、決して完璧なシーズンを過ごしたわけではない。しかし、9イニング換算で12.1奪三振を記録し、コマンド(制球力)は相変わらず素晴らしいの一言に尽きる」

 今季は右胸筋を痛めて途中離脱したものの、2013年のキャリアハイ(12.2)に迫る奪三振率12.1をマーク。与四球率2.1は昨季(2.0)を下回りわずかにキャリアワーストだが、優秀な数字であることに変わりはない。ジャイアンツが獲得すれば、ブルペンで貴重な存在となるだろう。

 記事では、上原、ジーグラーの他に、トレードの可能性も含めてグレッグ・ホランド、ショーン・ドゥーリトル、アレックス・コロメ、ウェイド・デービス、ジェイク・マギー、ネフタリ・フェリス、ホアキン・ソリア、デビッド・ロバートソンの名前を補強候補として挙げている。

 上原が現在のジャイアンツにフィットする戦力であることは確かなだけに、今後、動きが出る可能性もありそうだ。

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