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SB松坂、WL初登板も黒星 地元メディア「大量の四球」「敵に6つのパスポート」


プエルトリコのウインターリーグに参加しているソフトバンクの松坂大輔投手が3日(日本時間4日)に現地で初登板した。初回に2ランを浴びた後は無失点に抑えたが、6四球とコントロールが悪く、地元メディアは「(敵に)6つのパスポートを与えた」「大量な6つの四球」と伝えている。

■プエルトリコ初登板で6四球と制球乱れる、デビュー戦で黒星

 プエルトリコのウインターリーグに参加しているソフトバンクの松坂大輔投手が3日(日本時間4日)に現地で初登板した。「ヒガンテス・デ・カロリナ」の先発としてカグアス戦に先発し、1安打2失点2奪三振。初回に2ランを浴びた後は無失点に抑えたが、6四球とコントロールが悪く、地元メディアは「(敵に)6つのパスポートを与えた」「大量な6つの四球」と伝えている。

 再起をかけたウインターリーグのマウンド。初めて先発した松坂の投球内容は以下の通りだった。

【1回】
アンドリュー・ベラスケス 中飛
ホルヘ・パディーヤ 三ゴロ
フィリップ・エバンス 四球
ジョニー・モネル 2点本塁打
レイ・ナバーロ 四球
ジェイミー・オルティス ニゴロ

【2回】
ジェラルド・バレンティン 四球
アルド・メンデス 空振り三振
アンソニー・ベガ 四球
ベラスケス 四球
パディーヤ 空振り三振
エバンス 中飛

【3回】
モネル 一ゴロ
ナバーロ 四球
オルティス 右飛
バレンティン 左飛

【4回】
メンデス 中飛
ベガ 一ゴロ
ベラスケス 中飛

■「コントロールできていなかった」「三振は2つのみ」

 2回までに5四球と荒れ気味で、初回には2ランを被弾。3回にも四球を与えて計6四球としたが、4回は3者凡退に抑えてマウンドを降りた。チームは1-3で敗れて敗戦投手に。防御率は4.50となった。

 この試合について、地元メディアも速報。プエルトリコの地元紙「エル・ヌエーボ・ディア」電子版は「ジョニー・モネルの2ランホームランが、日本の大投手、ダイスケ・マツザカのデビューを脅かした」と小見出しをつけてレポートした。モネルのホームランで先制したカグアスが、3-1で勝利して連敗を4で止めたことなどを報じている。

 また、記事の中では、松坂がレッドソックスの一員として2007年にレッドソックスのワールドシリーズ制覇に貢献したことなどを解説。ただ、プエルトリコのウインターリーグでのデビューが満足いくものではなかったとしている。

 投球に内容については「敗戦投手のマツザカは、4イニングを投げてヒットはモネルのホームランによる1本で、2失点だった。しかし、彼は6つという大量の四球を与えたことから、コントロールできていなかった。三振は2つしか奪えなかった」と厳しく伝えている。

 また、メキシコのスポーツ誌などで英語編集者や特派員を務めるホセ・モリーナ記者は、ツイッターで「ダイスケ・マツザカは敗戦デビューとなり、4イニングで2失点を喫した…(そして)6つのパスポート(四球)を与えた」とレポート。四球の多さを強調している。

 昨年、3年契約でソフトバンクに加入し、9年ぶりに日本球界復帰を果たした松坂。2年間で登板は1試合のみで、今年10月2日の楽天戦で日本復帰後初登板も、1回を3安打4四死球1暴投5失点(自責2)と厳しい結果に終わっていた。来季が3年契約の最終年。復活へ向けて、プエルトリコできっかけをつかめるだろうか。

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