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挽回を目指す西武の選手たち 松坂世代の捕手は「『クビになる』を念頭に…」


西武は2日に9選手の契約更改を行った。元主将の栗山巧外野手、レギュラー候補として期待される木村文紀外野手に加えて7選手がサイン。来季がプロ15年目となる「松坂世代」の上本達之捕手は「常に『クビになる』というのを念頭において」と危機感を漂わせた。

■2日に9選手が契約更改、開幕スタメンの坂田は「本当に悔しい」シーズンに

 西武は2日に9選手の契約更改を行った。元主将の栗山巧外野手、レギュラー候補として期待される木村文紀外野手に加えて7選手がサイン。来季がプロ15年目となる「松坂世代」の上本達之捕手は「常に『クビになる』というのを念頭において」と危機感を漂わせた。

 開幕スタメンの座をつかみながら、45試合出場で打率.245、3本塁打、26打点に終わった坂田遼外野手も「本当に悔しい」と1年間を振り返り、レギュラー奪取を誓った。また、今年が「分岐点」と位置づけていたという熊代聖人外野手は、キャリアワーストの28試合の出場に終わり、決意を新たにしていた。

 2日に契約更改を行った西武選手と、各コメントは以下の通り。

◯上本達之 1600万
「常に『クビになる』というのを念頭において1打席1打席、その日その日を過ごしたからの結果だと思います。打率的には3割打てたのですが、重きを置いていた代打率として3割いけなかったので、悔いは残っています。それでも、良い投手と対戦させていただいた中でのこの結果と考えると、まぁまぁできたかなと思います。来季は、『代打で長打を打てるように』というのを少し頭に入れていこうかと考えています」

◯坂田遼 1500万円
「開幕戦も初めてスタメンで出させてもらい、非常に順調だったのですが、結果として1年間、1軍で野球ができなかったというのがすごく悔しいです。中盤でも、もっと貢献できていたら、自分の成績もチームの成績も、もっと違っていたのかなと思うと、本当に悔しいです。来年は、打点に強くこだわり、レギュラーを目指して頑張っていきたい」

■熊代は「『粉骨砕身』の気持ちで」、佐藤勇は「雄星さんを超える」

◯熊代聖人 1300万円
「今年は『分岐点』の年だと位置付けてスタートしたのですが、いざ終わってみると、成績的に入団してから一番ワーストでした。『これだ』というのもが見つかりかけたり、またわからなくなったりの1年だったので非常に悔しいシーズンでした。来年は、『チーム打撃といえば熊代』だと思ってもらえるぐらい、小技を磨きたい。『粉骨砕身』の気持ちで頑張ります」

◯大崎雄太朗 1850万円
「1軍に入られたのが1週間だったのですが、その少ないチャンスの中で、結果が出なかった。その一言に尽きると思います。ここ数年、大きな怪我もしてないですし、やれる自信もあります。あとは仕留められるかどうか。来季もベストを尽くします」

◯岩尾利弘 850万円
「少ないチャンスを生かしきれませんでした。もっと2軍でバッチリと抑えていたら、結果も違っていたと思いますが、それもできませんでした。来年も、まずは少ないチャンスからのスタートだと思うので、その中で力を出せるように頑張ります」

◯藤澤亨明 500万円
「今季は、外国人と組むことが多かったり、(菊池)雄星の球を受けたりしたので、1軍のピッチャーと2軍のピッチャーの球がどう違うのかを、実際に受けて感じることができたことが非常に大きな収穫です。来季は、まず1軍に登録してもらうことが目標です。3番手、4番手捕手を目指して頑張ります。

◯佐藤勇 600万円
「1軍の舞台に立たせてもらい、自分の足りないもが見えました。5回以上を投げる体力と、コントロール、直球のスピード、変化球を1つでも多くレベルアップしないといけないと感じています。来季は5年目になります。『やらなければいけない』との危機感もありますし、(菊池)雄星さんを超えれるような投手になりたい。10勝目指して頑張ります」

(いずれも、金額は推定)

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