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プロ野球

今季初出場で大仕事!横浜DeNA・山下が起死回生のサヨナラ打!

10回、サヨナラ打を放ち、ラミレス監督(左)と抱き合うDeNA・山下=横浜【写真提供:共同通信社】


 横浜DeNAの山下幸輝が31日の東北楽天戦で延長戦に終止符を打つサヨナラタイムリーを放った。

 プロ4年目を迎えた山下。今季3月31日に1軍登録されるも、一度も出場することなく4月5日に登録抹消されてしまった。そんな悔しさをバネに2軍で活躍を続け、この日再昇格を勝ち取った。出番が訪れたのは9回表。1点を追う場面で守備からの出場となった。チームはその裏、4番・筒香嘉智が、今季3度目の完投勝利が目前だった東北楽天・岸孝之から同点の13号ソロを放ち土壇場で試合を振り出しに戻したのだ。

 そして迎えた延長10回裏。2死2塁と一打サヨナラの場面で打席に立ったのが山下だった。そして、東北楽天の守護神・松井裕樹に2球で追い込まれたものの、3球目の甘く入ったチェンジアップを逃さずジャストミート。打球は、ライトの頭上を越えるサヨナラヒットとなった。

 チームメイトにもみくちゃにされた後、お立ち台に上がった山下の目には涙。「今までチームに迷惑をかけてきたので打ててよかったです」と語った後、「何もしゃべれないです」と感極まった表情を見せていた。どんな状況でも諦めずに努力してきた結果を一振りで示してくれた山下の姿は、チームメイトにもいい雰囲気を与えたに違いない。