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来季日本ハムの守護神は誰に? マーティン、増井、谷元で激戦区に


増井浩俊、谷元圭介の両投手が2日に札幌市内の球団事務所で契約更改に臨み、増井は現状維持の2億2000万円プラス出来高、来季9年目を迎える谷元は大台となる2800万増の年俸1億円でサインした。

■今季途中に先発転向の増井「まだ抑えでやれると思いますし、やりたい」

 増井浩俊、谷元圭介の両投手が2日に札幌市内の球団事務所で契約更改に臨み、増井は現状維持の2億2000万円プラス出来高、来季9年目を迎える谷元は大台となる2800万増の年俸1億円でサインした。その後の会見では2人そろって守護神奪取を宣言。今季途中から抑えだったマーティンを含め、来季は激しい争いとなりそうだ。

 増井は開幕から抑えを任されたが、防御率6点台と不振に陥って先発転向。8月中旬から先発7連勝を記録するなど逆転Vの原動力となった。それでも、来季のポジションを問われると、ストッパーへの思いを打ち明けた。

「ゲームの最後にいないのは悔しかった。先発で勝っている間は、自分のやっていることではないような気がした。1年を通して悔しかった。まだ抑えでやれると思いますし、やりたい。先発転向してから、より一層その思いが強くなった。来季は抑え一本でやるつもりで契約した」

 この日の契約更改でついた出来高の条件も、抑え投手の場合のみ。栗山英樹監督に直談判する覚悟だ。

「先発に転向して新たに気付いたこともありましたし、今までの自分と先発の自分といいところをとってクローザーを1年間で来たらいい。ストレートを恐れずに投げることと、マウンドでの余裕。序盤はなかったことなので、余裕を持って投げられれば抑えられると思います。抑えとしてチームの戦力となって日本一になりたい」

■日本S胴上げ投手の谷元「ハイタッチする快感がありました」

 谷元も抑えに対して熱い思いを持っている。勝利の方程式の一角としてはもちろん、先発投手が中盤までに崩れた時にはロングリリーフを務め、今季は自己最多の28ホールドを記録。それだけでなく、マーティンが故障して帰国した広島との日本シリーズでは胴上げ投手になった。その経験が抑えへの憧れを強くしたという。

「今まで抑えを経験してこなかったが、今年は何試合か抑えをポジションを経験して。今までに見ない景色だった。ライバルはいるけど、抑えをやってみたいと思う。(中継ぎの)7、8回ではマウンドでハイタッチすることが出来ない。ハイタッチする快感がありました。虎視眈々と狙っていきたいと思います」

 増井の不振で今季途中からストッパーを務めたマーティンは52試合登板、2勝0敗21セーブ、防御率1.07と安定した投球を見せた。9月4日のオリックス戦(ほっともっと神戸)で左足首を捻挫した影響で日本シリーズ前に米国帰国となったが、11月25日に2017年シーズンの契約が合意に達した。

 現状ではマーティンがストッパーの座へ一歩リードしていると言える。今季は各球団で抑え投手の不振が目立ったが、連続日本一に挑む日本ハムでは激しい競争となりそうだ。

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