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中田の“世話役”日ハム杉谷が二塁レギュラー獲り宣言「常にそばにいたい」


日本ハムの杉谷拳士内野手が、2日に札幌市内の球団事務所で現状維持の年俸2450万円で一発サインした。毎年恒例の笑いあふれる会見では、不動の4番・中田翔への“愛”を語った。

■中堅・陽の退団確実も「僕はセカンドのポジションを取りたい思いがある」

 日本ハムの杉谷拳士内野手が、2日に札幌市内の球団事務所で現状維持の年俸2450万円で一発サインした。毎年恒例の笑いあふれる会見では、不動の4番・中田翔への“愛”を語った。

 今季は開幕直後の4月上旬に右手首を骨折。約2か月の離脱を余儀なくされ、62試合出場で打率.240。前年から成績を落としたものの、スイッチヒッターで内外野を守れるユーティリティープレーヤーとして評価された。

「出だしで怪我をして、ふがいないスタート。なんとか巻き返そうと思いましたけど、うまくいかずに1年間苦しいシーズンになりました。成績が落ちている中で、僕らしくやってくれたと評価してもらいました。ダウンだと思っていたので、多少なりとも良かったです」

 来季中のレギュラー奪取への思いは熱い。絶対的な中堅手だった陽岱鋼が他球団への移籍を前提としてFA宣言。ポジションが1つ空いた形だが、杉谷の狙いは「セカンド」だという。

「僕はセカンドのポジションを取りたい思いがある。17年は田中賢介さんに挑戦状、『あいつセカンド来たな』と思わせないといけない。(陽の退団で)絶対的な選手が抜けて、外野を目指すのは近道かと思うが、将来的な野球人生を見たら。17年は優勝を目指すのは当たり前ですけど、その輪の中心でプレーしたいです」

■兄貴分の中田の“世話役”「中田さんを寂しがらせないためにも…」

 グラウンド外でも“貢献”する。中田翔は1年先輩。遠征先の目覚まし係など「世話役」として奮闘してきた。この日の契約更改では「(チームを)盛り上げた評価はなかった」というものの、来季も貢献するつもりだ。

「ただ単に楽しく一緒にいるだけですけど、大変ですよ。卒業はしないですよ。昔から野球をやっている仲ですし、いい兄貴分ですから」

 毎シーズン、中田は後輩にノルマ付きで豪華賞品をプレゼントする「中田賞」を設定。今季の目標に「レギュラー奪取」と掲げていた杉谷は、ノルマ達成は出来なかった。

「僕の時だけ高いハードルに設定されているので、ちょっと来年は下げてもらおうと。『怪我しない』ぐらいにしてもらおうかと思います」

 それだけに二塁手の定位置への思いは深まる。今季序盤の故障離脱中には、中田から「いつ戻ってくるんだ?」と連絡をもらっていたという。

「中田さんを寂しがらせないためにも必要なんじゃないかと思っている。中田さんのためにも、常にそばにいたいです。中田さんはファースト。セカンド守って近くにいないと。中田さんの近くでプレー出来るようにしたいです」

 中田への思いも、二塁手のレギュラー奪取への活力となりそうだ。

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