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プロ野球

近藤が延長V打!北海道日本ハムが首位攻防戦3連勝でゲーム差1!

西武に3連勝し、近藤(右)とタッチを交わす日本ハム・栗山監督=メットライフドーム【写真提供:共同通信社】


 北海道日本ハムが5月27日の埼玉西武戦で6点差をひっくり返しての逆転勝利。最後に試合を決めたのは、近藤健介だった。

 8対8で迎えた延長10回表、1死1、2塁の場面で打席に入った近藤。「その前のチャンスで凡退が続いていたので、何とか決めてやろうと思って集中して行きました」と眼光鋭くボールを見極めると、埼玉西武の7番手・増田達至の1ボールからの2球目、143キロのストレートをすくい上げ、センターの頭上を越えてワンバウンドでフェンスに当たる2点タイムリー2塁打。2者が生還したのを見届けて自身も2塁に到達すると、渾身のガッツボーズを見せた。

 プロ7年目の近藤。昨季同様に今季も開幕から“ほぼ打率4割”の高確率でヒットを重ねてきたが、4月28日に右足ふくらはぎを痛めて途中交代し、そのまま登録抹消。5月15日に戦列に戻った後も復帰初安打まで14打席を要し、なかなか状態が上がらなかった。だが、交流戦前最後の首位攻防3連戦では14打数7安打の打率5割で2本塁打7打点の大暴れ。完全復活を印象付けるとともに「これからどんどん打って取り返したい」とさらなる爆発を宣言した。

 特にこの日は6点ビハインドからの逆転劇。「チーム全員で繋いでいった結果。僕だけじゃなくてみんなで掴んだ勝利だと思います」と近藤。これで首位・埼玉西武とのゲーム差はわずかに1。29日から始まる交流戦へ向けて「チーム全員で今日みたいに1勝にこだわってやっていきたい」と力強く話した。