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プロ野球

悪い流れを断ち切る決勝弾!広島東洋・鈴木の4号アーチで連敗ストップ!

9回、勝ち越し本塁打を放ち、玉木コーチ(左)とタッチする広島・鈴木=ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】


 広島東洋の鈴木誠也が17日の中日戦で今季4号の決勝本塁打を放ってチームの連敗を止めた。

 2対2の同点で迎えた9回、先頭打者として打席に入った鈴木。6回に松山の同点タイムリーの後、なおも無死2塁のチャンスで空振り三振に倒れるなど、先発の吉見の前に3打席ノーヒットで2三振。それだけに「前の打席が不甲斐なさすぎたので、なんとか4番の仕事をしたいと思っていた」と燃えていた。

 対するは2番手で登板した剛腕ルーキーの鈴木博志。「とにかく速い真っ直ぐに振り負けないようにと決めていた。いいピッチャーからだったので、一発で仕留められてよかった」と、その初球、149キロの内角ストレートを捉えて左中間スタンドへ放り込んだ。

 快調に首位を走るチームだが、ナゴヤドームでの試合はここまで5戦全敗と鬼門となっていた。「ナゴヤドームでの連敗が続いていた。悪い流れが続いていたが、今日は勝ち切れた」という鈴木は、昨季終盤の右足首骨折の影響もあり、欠場する試合もあるなど、本来の姿には程遠い状態。打率(.277)や本塁打(4本)など数字だけでなく、自らの立場にも不満があるようだが、「ここまでの試合でなかなか4番の仕事ができていないので、これからいい仕事ができるように頑張る」と決意新た。悩める若き主砲が、一発でチーム、そして自らの悪い流れも断ち切った。