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プロ野球

中日・岡田が血行障害から復活登板!無死2、3塁のピンチで最少失点の好リリーフ!

6回無死二、三塁のピンチで登板し、好救援した中日・岡田=ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】


 中日の岡田俊哉が15日の広島東洋戦の6回に2番手で登板し、チームを勝利に導く好リリーフを見せた。

 防御率5.60と12球団ワーストの数字に苦しむ竜のリリーフ陣に頼もしい男が帰ってきた。昨年6月に血行障害のため左手にメスを入れた岡田俊哉が今季初登板。6回表に先発のマルティネスが無死2、3塁のピンチを招いた場面で火消し役を託された。

 まずは最初に対峙した松山竜平を2球続けたスライダーでファーストゴロ。その間に3塁走者の生還を許すも、続く野間峻祥を前進守備の網に掛けるセカンドゴロで2死。さらに前の打席で本塁打を放っていた会澤翼に対しては1ボール2ストライクと追い込んだ5球目にバットは空を切らせて三振に。奪った3つのアウトはすべて伝家の宝刀・スライダーだった。

 岡田は手術をした左手が以前の感覚に戻っていないことを明かしている。それでも「昔の自分を追い掛けても仕方がない」と前を向き、2軍で12試合連続無失点と結果を残してこの日にたどり着いた。「1年前はこの状況を考えることもできなかったですし、この日を迎えることを夢に描いてやってきた。1軍に上がったからには勝利に貢献できるよう頑張ります」と決意を口にし、森繁和監督も「これからの戦いに必要な選手」と信頼を寄せていた。

 経験と実績の豊富な岡田が1軍の戦力として加わった価値は計り知れないほど大きい。竜の強固なリリーフ陣の構築は、この日をきっかけに成されるに違いない。