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プロ野球

エースの自覚!?広島東洋・大瀬良が7回1失点で5勝目!

5勝目を挙げ、ファンに手を振る広島・大瀬良=マツダ【写真提供:共同通信社】


広島東洋の大瀬良大地が12日の阪神戦に先発し、自ら先制打を放つなど投打にわたる活躍でリーグトップタイとなる5勝目をマークした。

 7回を投げて、失点は板山のソロ本塁打による1点のみ。散発の5安打で9奪三振、無四球と文句のつけようのない内容だった。「ブルペンで自分の中では真っ直ぐがいいと思っていたが、アツさん(捕手の會澤)にストレートはそれほどでもないと言われ、変化球を軸に組み立てた」と、バッテリー間のコミュケーションを好投につなげた。1点差の6回には、大瀬良が「一番のヤマ場」と振り返る場面があった。1死から2番の糸原に二塁打を打たれ、クリーンアップを迎えるピンチとなったが、「一塁が空いていたので、歩かせることなども考えたが、結果的に打ち取れてよかった」と、3番の糸井をレフトフライ、4番の福留は空振り三振で仕留めた。

 2回には、1死満塁からライトに先制の2点タイムリーを放った。「中途半端なスイングをしてダブルプレーになるのは嫌だった。打ててよかった」という一打は、故障離脱中の丸のバッティンググローブを使用しての一打だった。「美談にするようなことではないですよ」と照れた大瀬良だが、本業の投手としても、エースの野村が故障離脱中の現在、先発陣を引っ張る投球を見せている。「(野村)祐輔さんがいないのはチームにとって大きいが、自分たちも負けられないという気持ちでやっている。次からも好投を続けて、周りから信頼されるピッチャーになりたい」大器と呼ばれ続けた右腕に、エースの自覚が芽生え始めている。